喘息/COPD

・アスピリン喘息の対応メモ

***はてなブログの記事***

【喘息TIPS】

◯喘息に診断基準はないという話 

発作性の呼吸困難、喘鳴、夜間や早朝の咳を繰り返すというのが喘息には特徴的であるが、喘息と診断するからには他の疾患(心不全、COPD、気管支拡張症など)の除外が必要。

◯喘息を疑う症状と検査(感度と特異度)

◯喘息の診断に有用な呼気NO試験とは

→37ppbが喘息を強く疑うカットオフ値

◯喘息疑いに胸部レントゲン/CTは必要なのか

レントゲン:他疾患の除外、もしくは肺炎など喘息発作の原因評価に必要

CT:喘息とCOPD、ACOSの鑑別したい時に有用 

◯喘息発作への初期対応

◯喘息発作における全身性ステロイド治療の方法メモ

・ステロイドは内服と点滴では効果は変わらない

・来院1時間以内にステロイド点滴開始で入院回避できることが多い

・ソル・メドロールは半減期的に一日3−4回投与が望ましい。初回125mgその後は40mgなど

・入院後5−7日間投与が推奨されている

💡喘息・COPD発作にテオフィリン点滴をいつ考えるか

メプチン吸入、ステロイド投与で効果が乏しければテオフィリン頓用での使用も考慮する。

(嘔吐や不整脈などの副作用に気をつけて)

💡テオフィリンの作用機序と使い方 

・テオフィリン投与で吸入ステロイド減量期待できる。

・喘息よりもCOPDにより有用と思われる。

・血中濃度は5-10μg/ml程度を目標。15μg/mlを超えると中毒症状が出現しうる。月に1回程度測定することが望ましい。

💡喘息患者を帰宅させる時の対応

メプチンとプレドニン内服処方。近医へ必ず紹介。発作を起こさないことの重要性を教育

💡喘息の外来でのステップアップ・ステップダウン

【COPD TIPS】

💡呼吸機能検査おぼえがき

💡COPDの重症度分類と治療法 

💡COPDに対する去痰薬の使い分けとエビデンス 

去痰薬はおまじないの様に処方されがちだが、実際にQOL改善・急性増悪予防のエビデンスがある。

💡COPDにおける在宅酸素療法(HOT)の適応

推奨は安静時SpO2 88%以下のPt。目標は90%以上に。安静時88%-93%での患者へのHOT適応は予後もQOLも改善させない

【その他】

◯咳喘息と喘息の違い

咳喘息は喘息と同様に気道で好酸球性の炎症が起こる病態であるが、wheezeはなし。咳喘息は3割が気管支喘息に移行する。 

◯wheezeの重症度分類

軽症な順:強制呼気時のみwheeze→平常時呼気時にwheeze→呼気時+吸気時にwheeze→wheezeなし。吸気時にもwheezeが聞こえ始めたら重症。更に重症化するとwheezeが聞こえなくなる

◯rhonchi(いびき音)とwheezes(笛音)の違い

wheezesは気管支喘息のような末梢の細い気道が狭窄することで、rhonchiはCOPDや気管支拡張症などで中枢の太い気道が狭窄することにより聞こえる音。

stridor(吸気性喘鳴)とwheeze(笛音)の違い

striodrは吸気時に聞こえる喘鳴@上気道の狭窄(咽頭、喉頭、胸郭外の気管)

wheezeは主に呼気時に聞こえる連続性ラ音@下気道の狭窄