単純疱疹は部位から
・口唇ヘルペス（主にHSV-1)
・性器ヘルペス（主にHSV-2)
に分類される。
その他、四肢や指などでも中心臍窩を伴う辺縁がシャープで単調な水疱の場合はヘルペスを疑う。
・症状としては局所の水疱、疼痛、発熱、倦怠感など
・急性の症状であることが多い。発症前のピリピリとした症状が特徴体。
・再発を繰り返しているかどうかが診断のポイント
・性器ヘルペスの初感染は直近の性交渉歴の確認が大事。
口唇ヘルペスの鑑別は：口唇炎、口角炎、ニキビ、薬疹、帯状疱疹など
性器ヘルペスの鑑別は毛のう炎、刺激性皮膚炎、ベーチェット病、カンジダ症など。
高齢者であれば性器ではなく臀部で症状が見られることがあり、褥瘡との鑑別も大事。
・診断が難しい場合、非典型的な経過の場合はHSV抗原検査を行う。
（抗原の迅速検査キットは結果がすぐに判断できるので有用）
・抗体検査ではHSV-IgGが陰性であればヘルペス感染の可能性は低い。
経過が慢性で変化がない、経口抗ウィルス薬が無効の場合はヘルペス感染はほぼ否定される。
・特徴的な痛みの前駆症状がない場合や、病変が粘膜のみに見られ、皮膚にはない場合もヘルペス感染は否定的（もちろん完全に否定できるわけではない。）
・軽症で水疱が残存している場合（発症から５日以内）は経口抗ウィルス薬で治療する。
・軽症の再発性口唇ヘルペスは抗ウィルス薬の外用での治療も可能（１日４回程度）
追記予定です。
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