カルバペネムとタゾバクタム・ピペラシリンの使い分け

カルバペネムとは?

カルバペネムとはグラム陰性桿菌のカバーを最も得意とする薬剤。

特に、ESBL産生腸内細菌やAmpC過剰産生腸内細菌による重症感染症に使う。

グラム陰性桿菌であればほぼカバーできる。

しかし、当然カバーできないものもある。

→グラム陰性桿菌であれば、stenotrophomonas maltophilia、MDRP,MDRA,CREなど。

→グラム陽性球菌ならMRSA、腸球菌など。その他レジオネラやマイコプラズマ、クロストリジウムなど。

一方、タゾバクタム・ピペラシリン(ゾシン®)はカルバペネムとほぼ同じく非常に広域に作用する。

しかし、ESBL産生菌やAmpC過剰産生菌に効かない。

ゾシンとカルバペネムの違いは

→スペクトラムの違いはカルバペネムからESBL産生腸内細菌やAmpC過剰産生腸内細菌へのスペクトラムを差し引いたものである。

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