リンパ節腫大の対応

リンパ節腫大の考え方

・正常なリンパ節の大きさは通常直径1cm以下

・1cm以下のリンパ節腫大は悪性のことは少なく、3cmを超えると悪性の可能性が高くなる。

・短期間で急速に増大し、発熱や盗汗などの全身症状を伴い、血液検査でLDHの上昇があれば悪性リンパ腫を念頭に早期に生検が必要。

・また、4−6週間以上持続しているリンパ節腫大も同様に生検の適応。

リンパ節の性状

炎症性の場合は表面は平滑で柔らかく、可動性がある(→自発痛)

癌の転移の場合は表面が不正で硬い。相互に癒合し可動性が無く、自発痛・圧痛が無いことが多い。悪性リンパ腫は表面は平滑だが硬く、可動性はあるが圧痛が無い。(ただし、癌の転移や悪性リンパ腫でも急速に増大すると疼痛を伴うことがある)

診察・検査の手順

・表在リンパ節の腫大がどこにあるのか明らかにする

・急性か慢性か。4−6週間持続していれば生検の適応。一方で短期間で急速に増大し、発熱・盗汗などがあればリンパ腫考慮。

・痛みがあるかどうか:疼痛を伴えば悪性より炎症性の可能性が高まる

・血液検査で白血球増多やsIL2-Rの上昇などを調べる(sIL2Rは2000以上であれば優位と考える)

・・・追記します…

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