胸焼けの症状の患者全員に内視鏡は必要?

内視鏡の積極的な適応は?

胸やけ症状を認める患者では、器質的疾患を疑うサイン(40歳以上、癌や潰瘍の既往、NSAIDsを服用、癌の家族歴、 6カ月以内の予期しない体重減少、貧血など)がみられない場合には、PPI常用量を1~2週間内服させ、胸やけ症状の変化をみること(PPIテスト)が推奨される。

PPIが有効であるということは、酸逆流による逆流性食道炎またはNERDである可能性があり、粘膜傷害の有無、重症度の判定のためできれば内視鏡検査を早期に行うべきである。

また、内視鏡検査の理由として他疾患の除外も重要である。

鑑別

逆流性食道炎の鑑別:放射性肺臓炎、感染性食道炎、食道がん、皮膚疾患に伴う食道病変、クローン病

非びらん性胃食道逆流症(NERD)の鑑別:食道運動異常症、好酸球性食道炎、アカラシアなど

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