後腹膜臓器と腹腔内臓器の違い、覚え方

腹部は腹膜という膜に裏打ちされた「腹腔」という空間と、腹膜の外側である「後腹膜」に分けられる。腹腔内には消化器のほとんどの臓器があり、後腹膜には腎臓や膵臓、副腎などがある。

 

腹腔において、壁側腹膜より体表側の領域を腹膜外隙といい、特に後腹壁に接する領域は腹膜後隙という。

後腹膜臓器とは、腹膜後隙に位置する臓器のことであり、言い換えれば後腹壁の後ろにあって表面の一部だけが腹膜に被われる器官を指す。後腹膜臓器には、通常、十二指腸、膵臓、上行結腸、下行結腸、腎臓、副腎、尿管、腹大動脈、下大静脈、交感神経幹などが含まれる。後腹膜臓器に炎症が起きると腰背部痛が起こりやすいという特徴がある。

 

☆ちなみに後腹膜は膜ではない。腹膜の後ろの空間のことなので腹膜後といったほうが正確か。腹膜後器官という区分は便宜上のもので、元来は炎症の広がり方や外科手術の際の到達法の違いから区別されたものである。

 

これに対して、ほぼ全周にわたって腹膜で被われる器官を腹腔内臓器という。

腹腔内臓器に炎症が起こるとひどい場合は腹膜刺激症状が出る。

 

 

腹膜後器官の覚え方、ゴロ

直腸・十二指腸・上行結腸・下行結腸・膵臓・腎臓・尿管・副腎

真っ直ぐな12の階段、上って下って水神様と女官に福来る。

真っ直 = 直腸
12  = 十二指腸
上って = 上行結腸
下って = 下行結腸
水   = 膵臓
神   = 腎臓
女官  = 尿管
福   = 副腎

 こんな覚え方もあるみたいですねぇ〜〜

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