脊髄症状と神経根症状の違い

脊髄症状と神経根症状の違い

頸椎椎間板ヘルニアでは神経根や脊髄が押され、神経根症状や脊髄圧迫症状を呈する。

 

ヘルニアが後側方に発生した場合、神経根を圧迫して肩〜上肢の疼痛や放散痛、前腕や手指のしびれと知覚傷害などを引き起こす神経根症状を呈する。

神経根が圧迫されている状況とは図で表すと↓のような感じ。

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日本整形外科学会のHPより引用

 

一方、ヘルニアが脊柱管中央に発生した場合は、脊髄自体を圧迫して四肢及び体幹のしびれや感覚障害、運動麻痺(錐体路が障害されるので)、膀胱直腸障害などを呈する。深部腱反射の亢進、バビンスキー反射の亢進などの病的反射もみられる。

 

■神経根症状と脊髄症状の違いを簡単に言うと・・・

神経根症の特徴は障害神経根の支配する皮膚知覚帯に一致した疼痛、放散痛、感覚障害なのに対して、脊髄症状は障害高位および高位以下(上下肢、体幹)の感覚障害、筋力低下、痙性運動麻痺、膀胱直腸障害などの症状。

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