先天性胆道閉鎖症で頭蓋内出血しやすい理由

先天性胆道閉鎖症で頭蓋内出血しやすい理由

 

先天性胆道閉鎖症とはウィルス感染などによりいったん形成された胆道が再び閉塞してしまう疾患。主な症状としては胆汁の鬱帯による黄疸。直接ビリルビンが流れてこないのでウロビリノーゲンが低下して白色便にもなる。

また、胆汁は脂肪の吸収を助けているので、胆汁が流れてこない本症では脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、E、Kの吸収低下も見られる。特にビタミンKは腸内細菌叢の協力で吸収できているので非常に少なくなる。ビタミンKは凝固因子2、7、9、10において必要な補酵素であるのでビタミンK欠乏により凝固系がうまく働かずに出血傾向となる。特に頭蓋内出血を初発症状とする場合も少なくない。

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