尿閉の原因

尿閉の原因

尿閉とは膀胱に尿がたまっているものの、排尿できない状態である。膀胱まで尿が到達していない(つまり尿が作られていない)無尿とは異なるので注意。

参考:尿閉と無尿の違いとその原因 – とある医学生の雑記帳

 

尿閉の原因としては尿路の通過障害を起こす疾患が考えられる。例えば前立腺肥大症、前立腺癌、尿道結石、膀胱腫瘍、尿道損傷などが代表的である。
このほかにも別の機序としては神経因性膀胱が考えられる。これでは排尿反射が起こらなくなっている状態。

(*排尿反射というのは副交感神経が亢進することによる膀胱収縮と交感神経が低下することによる尿道括約筋の弛緩が同時に起こることである。簡単に言えば尿の出口が開いてポンプである膀胱が収縮することによって尿が排泄されるのである。)

 

神経因性膀胱の原因としては脊髄損傷でL/Sが障害を受けた場合や糖尿病によって末梢知覚神経の障害が代表的。また女性ならば高度の子宮脱に合併した膀胱脱で膀胱尿道角が鋭角になり、尿管がふさがり尿閉の状態になってしまうケースがある。

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