流産と死産の違い

 死産の定義は妊娠12週以降に子宮内で胎児が死亡した状態で出産される状態をいう。死産には人工死産と自然死産があり、人工死産とは胎児が母体内で生存しているにもかかわらず、人工的に死に至らしめて娩出することをいう。一方で、自然死産とはそれ以外の全ての死産のことである。一方、流産とは妊娠22週未満の妊娠の中断のことを言う。(人工的な操作によるものは人工流産、自然に起これば自然流産)。

 

流産と死産は定義上、重複することがある。

例えば、妊娠12週以降〜22未満で胎児が死んだ場合、流産であると同時に死産となる。妊娠22週以降に胎児が死亡すればただの死産である。死産というのは法律上重要な意味を持ち、全て死産届け出義務が生じる。

*妊娠12週未満、特に妊娠5〜6週などの妊娠早期で流産した場合はそれは本当に「流産」なのか、それとも月経がたまたま止まっていただけなのか、判断がつきにくいことがある。よって日本の法律では妊娠12週を生命が誕生したかどうかの区切り、つまり死産届が必要かどうかのラインとしているのである。

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