17OHCSとは何か。なぜ血中ではなく尿中を調べるのか

17-OHCSとは何か

 

OHCSとはhydroxycorticosteroidの略。-OHとは水酸基を意味しているので水酸化されたコルチコステロイドと考えるとわかりやすい。

 

臨床においては尿中17OHCSを測定する。血中の値を測定したほうが簡便な気もするが、ステロイドというのは日内変動の大きなホルモンであるので血液検査では正確な値を捉えにくい。よってコルチゾールの尿中代謝産物である17OHCSを測定することでコルチゾールの24時間における産生量を推定するのである。健常人では10-80μgが基準値。尚、現在では尿中の遊離コルチゾールを直接測定するのが一般的である。

 

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ステロイド合成マップ*1

 

17OHCSが異常値を示す疾患としては

高値疾患: Cushing症候群、甲状腺機能亢進症、11β-Ohlase欠損症、単純性肥満など

低値疾患: Addison病、甲状腺機能低下症、肝硬変、腎不全、下垂体前葉機能低下症、21-Ohlase欠損症、17-Ohlase欠損症など

 などが知られている。

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