糖尿病患者の目標血糖値はいくらにするべきか(メモ)

糖尿病患者の目標血糖値

 

http://www.jds.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/connectors/php/transfer.php?file=/uid000025_474C323031332D30322E706466を参考に。

 

・良好な血糖コントロールは長期予後を改善する。

・細小血管症(腎症、網膜症、神経障害)を抑制するには空腹時血糖値とHbA1cの是正。

・大血管症(動脈硬化)を抑制するには食後血糖の是正も必要。合併症予防のためには血糖コントロールに加えて肥満の解消、血圧・脂質異常症のコントロール、禁煙も必要。

 

・厳格すぎるコントロールは低血糖リスクを高めて死亡率を上昇させる。

・急激な是正も網膜症の増悪などの危険性がある。

・よって、目標血糖値は一概に決められない。患者の背景や病態に応じて個別に設定されるべきものである。 

・HbA1cでいうと6.5%未満であれば細小血管症の発症・進展をほぼ抑制できるというエビデンスがある。(kumamoto study)

・罹病期間が短いなど条件の良い患者は出来たら6.0%を目指すべきである。低血糖を起こしやすかったりして血糖コントロールに難渋する患者でもHbA1c8.0%以下にはしなければならない。

・HbA1c6.0%に対応する血糖値としては空腹時血糖130mg/dl未満、食後2時間血糖値を180mg/dl未満がおおよその目安。

・大血管症に関しては食後血糖だけが高い耐糖能異常の段階から進行することが知られている(つまり糖尿病発症前)。

 

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