頭部外傷でCTを取るべきかどうかの基準
救急外来に頭部外傷で来た患者に頭部CTをとるべきかどうなのか。
重症度を以下のように軽度、中等度、高度に分けた場合、中等度〜高度が頭部CTの適応となる。
【軽度危険群】
症状:頭痛、めまいなど
対応:経過観察
帰宅後症状が出てくるようなら再度受診するように必ず指示。症状とは、増強する頭痛、嘔吐、麻痺などの神経学的症状、意識レベルの低下など。また、帰宅後一人で過ごさないように指示。
【中等度危険群】
・意識レベル低下
・2歳以下の小児、60歳以上の高齢者、アルコール中毒患者など
・痙攣、嘔吐、健忘、進行性の頭痛などの症状
・頭蓋底骨折
・多発外傷
・穿通性頭部外傷疑い
【高度危険群】
・意識レベル低下(GCS8点以下)
・片麻痺などの神経学的症状
・触知できる陥没骨折
・穿通性頭部外傷
軽症と重症はわかりやすいが中等度の基準が微妙なラインで覚える必要がある。
NEJMに紹介されていた覚え方(語呂合わせ)を紹介。
TRAUMA ABCDEs
T:Toddler 2歳以下
R:Repeated vomiting 繰り返す嘔吐
A:Acceleration of headache 増強する頭痛
U:Unknown mechanism 受傷機転不明
M:multiple trauma 多発外傷
A:Amnesia 健忘
A:Altered level of consciousnes 意識障害(GCS14以下)
B:Battered Chile 小児虐待
C:Convulsion (外傷後に出現した)痙攣
D:Dtug 中毒、アルコール
E:Eldery 高齢者
S:Skull fx 頭蓋底骨折、陥没骨折
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