めまいにATPが効く理由

めまいにATPが効く理由

ATP(アデノシン三リン酸)(商品名;アデホスコーワ)

 

ATPとはグルコースを分解してできる高エネルギーリン酸化物質であるが、めまいの治療に対しても頻繁に用いられている。

 

めまい症例に対するATPの臨床治験(耳鼻臨床 72: 12;1621~1638, 1979)

という古い報告では一応有効性は認められている模様。

対象:メニエール病を中心とした末梢性めまい57例と中枢性めまい,その他のめまい25症例

方法:ATP(アデホスコーワ頼粒)1日300mgを経口的に1~5週間連続投与し, 2週間後と4週間後の時点で評価

結果:め まい ・平衡障害例82例に対するATPの自覚症状の改善度は70.7%, 他覚症状の改善度は48.8 %

 

作用機序としてはATPの血管拡張作用によって蝸牛や前庭半規管膨大部などの毛細血管の拡張, 血流量の増加による内耳の代謝賦活を引き起こすと考えられている。

 

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