急性胃炎への対応

急性胃炎(急性胃粘膜病変)への対応

◯急性胃炎とは

急性びらん性胃炎、出血性胃炎、急性胃潰瘍を総称した概念。

◯症状

突然の心窩部痛、嘔気、吐血、下血など。

その他食欲低下や腹部膨満などもある。

消化性潰瘍の症状は食事と関係がある。

胃潰瘍は食事後2時間程度で症状が強くなり、十二指腸潰瘍は空腹時に症状が強くなる

◯原因

ストレス:精神的なストレスに加え、身体的なストレスも胃炎の原因になる。

薬剤性:ステロイドやNSAIDSなどの薬剤

食事:アルコールやコーヒーなど胃を荒らすもの

感染症:ピロリ菌やアニサキスなど

基礎疾患:糖尿病や動脈硬化など生活習慣病がリスクとなる。

ストレス:ストレス単独も胃潰瘍の原因となりうる。(防御因子の破綻による)

◯鑑別疾患・検査

急性膵炎、胆石発作、心筋梗塞など

→採血、腹部エコー、CT、心電図など組み合わせて評価する。

急性胃炎を疑ったら、NSAIDsの内服歴とストレスの聴取は重要である。

確定診断するには内視鏡検査で胃粘膜のびらんや潰瘍を認めることが必要。

→胃潰瘍が確認されれば、ピロリ菌検査を行って必要に応じて除菌をする。

◯治療

・胃酸分泌抑制薬であるH2ブロッカー(ガスター)が第一選択薬として用いられる。

・逆流性食道炎では別の胃酸分泌抑制薬であるPPIが第一選択薬

・ピロリ菌検査陽性であれば除菌を行う。

また追記します。

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