精巣捻転と精巣上体炎の鑑別にはCRPが有用

精巣捻転と精巣上体炎の鑑別にはCRPが有用

 

Diagnostic accuracy of C-reactive protein and erythrocyte sedimentation rate in patients with acute scrotum. – PubMed – NCBIによれば

・精巣上体炎患者での平均CRPは6.8±4.7mg/dl

・精巣捻転患者での平均CRPは0.9±0.5mg/dl

→よって精巣捻転と精巣上体炎の鑑別にCRPは有用。

 

尚、発熱があるかどうかもある程度参考になる。

精巣捻転患者で38.3度以上の発熱があったのは2%に対し、精巣上体炎では27%との報告もある(byThe diagnosis and treatment of the acute scrotum in children and adolescents. )

 

更に上記の論文では、血中白血球濃度はあまりあてにならないというデータも示されている。精巣捻転患者で白血球10000/μl以上になる頻度は49%に対して、精巣上体炎で白血球10000/μl以上となるのは47%。よってどちらの疾患でも白血球は上昇しうる。

 

まとめ

精巣捻転:CRP低い、発熱なし、WBC上昇

精巣上体炎:CRP高い、発熱あるかも、WBC上昇

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