アセリオ®はダラダラ投与しても効果は薄い

アセリオ®(アセトアミノフェン)には鎮痛効果、解熱効果が知られているが、添付文書をみると15分かけて投与することと記載されている。痛みを取りたいのであればだらだらいくのではなく添付文書通り15分で投与するほうが効果が得られる。

 

【アセリオ添付文書より抜粋】

f:id:tsunepi:20170503155151p:plain

http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00066552.pdf

 

ちなみに添付文書の通りアセリオの上限量は疼痛と発熱で異なる。

疼痛の場合…1回300〜1000mgを15分かけて。1日4000mgが上限。

発熱の場合…1回300〜500mgを15分かけて。1日1500mgが上限。

(尚カロナール®も同様)

 

日本では以前はアセリオの上限は一日1500mg(1回最大量500mg)しか認められていなかった。が、2011年に改正されて一日4000mg(一回最大量1000mg)まで認められるようになった。元々海外では4000mgまで認められていたようであるが。

適正に使用すればNSAIDSに比べて副作用も目立たないので疼痛の強い患者ではケチって少量使うのではなくしっかりと投与したほうが良い。尚、アセリオの中毒量は7500mgと言われており治療域と中毒域が非常に近いという危ない特徴もある。

 

参考文献:ER・ICU診療を深める①(中外医学社)

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