【群発頭痛の診断基準】 (日本頭痛学会、国際頭痛分類普及委員会より)
A. 以下B ~ D をみたす発作が5回以上ある
B. 未治療で一側性の重度~極めて重度の頭痛が,眼窩部,眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に, 15 ~ 180 分間持続する
C. 頭痛と同側に少なくとも以下の1項目を伴う
1. 結膜充血または流涙(あるいはその両方)
2. 鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)
3. 眼瞼浮腫
4. 前頭部および顔面の発汗
5. 縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)
6. 落ち着きがない,あるいは興奮した様子
D. 発作頻度は1日に0.5〜8回程度である
E. その他の疾患によらない
【以下、群発頭痛の概略】
・群発頭痛の発症頻度は10万人あたり50人程度
・好発は20〜40代(約9割が男性)
・時間帯は睡眠直後や早朝に多い(→眠れない)
・一ヶ月間ほど毎日同じ時間帯に症状が出現する
・誘引は飲酒、タバコ、ヒスタミン、ニトログリセリンなど
・痛みの性状は「突き刺されるような、えぐられるような、灼けるような激痛」
・自律神経症状が付随する(結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、ホルネル症候群など)
・治療はトリプタン製剤の皮下注射、高濃度酸素の投与
・予防はカルシウム拮抗薬
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