ミオクローヌスとは不随意運動の一種。筋肉の不随意的かつ突発的な収縮を意味する。
一定のリズムで素早い不随意運動があればミオクローヌスではなく振戦と呼ばれる。
限局的であれば一つの筋肉がピクッ、ピクッという程度の収縮であるが広範囲になると全身的に多数の筋肉が周期的に収縮を繰り返す。
●ミオクローヌスの原因の例
・無酸素状態
・代謝性障害(急性腎不全、肝不全など)
・頭部外傷
・クロイツヤコブフェルト病
・多発性硬化症
・てんかん性
・生理的ミオクローヌス(睡眠時、しゃっくりなど)
脳の広範囲にびまん性に炎症が起きて錐体外路系の均衡が崩れた場合にミオクローヌスは生じると考えられている。小さな局所性病変では基本的に出現しない。
●ミオクローヌスの種類
・動作時ミオクローヌス
動作で誘発、増強するミオクローヌス。Lance-Adamce症候群が有名で低酸素脳症による大脳基底核病変で出現しうる。
・軟口蓋ミオクローヌス
安静時に軟口蓋に限局して起こるミオクローヌス。種々の原因で起こりうるが血管障害が多い(guillain-mollaret三角)。咽頭、喉頭、眼球、横隔膜に拡大することもある。
・大脳皮質性ミオクローヌス
全身性の規則的な律動性の筋収縮。大脳皮質の放電に伴い、全身の筋肉が同期性に収縮する。
【安静時ミオクローヌスの一例】
【睡眠時ミオクローヌスの一例】
また追記編集します。
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