溶連菌感染症のWBCやCRPは細菌によって異なるという話

細菌性扁桃炎患者のWBCはいつもとても高いイメージがあったが、調べてみると扁桃炎の中でも溶連菌感染症のときは他の細菌感染に比べて有意に白血球数が上昇するという報告がある模様。CRPに関しても一部の細菌に比べて溶連菌は高いことが示されている。なお、面白いことに発熱や扁桃の腫大、日常の生活度、咽頭痛の強さなどの臨床症状スコアは原因菌によって有意差がなかったとのこと。

 

【↓扁桃炎における原因菌とWBCの値】

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【↓扁桃炎の原因菌とCRPの値】

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CRPに関して溶連菌はモラクセラ・カタラーリスや黄色ブドウ球菌に比べると有意に高いが、その他の原因菌との差は認められ無かった。

 

参考文献

A scoring system for management of acute pharyngo-tonsillitis in adults. – PubMed – NCBI

 

 

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