せん妄のリスク因子と原因薬剤

せん妄の発症因子は大きく分けて3つ

 

【せん妄の3大発症因子】

◯準備因子

→高齢、認知機能低下、中枢性疾患の既往(脳梗塞など)、疾患の重症度、侵襲の大きい手術前

◯促進因子

→入院などの環境変化、心理・社会的ストレス、便秘・尿閉・疼痛

◯直接因子

身体疾患、侵襲(手術など)、薬剤

 

高齢者の入院に置いてはせん妄のリスクがどの程度あるのか、入院時点で評価しておくことが重要。薬剤など介入できるものに関しては介入する。 

 

 

【せん妄のリスク因子となる薬剤】

f:id:tsunepi:20190510224245p:plain

 

薬剤性のせん妄と評価されたがん患者における割合ではあるが

・オピオイド:54%

・ベンゾジアゼピン系抗不安薬:24%

・コルチコステロイド21%

・H2ブロッカー:19%

・抗けいれん薬:6%

・抗ヒスタミン薬:4%

・抗コリン薬:6%

との報告もある。(Tuma et al. Arch Neurol,2000)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメントする

目次