喘息患者を帰宅させる時の対応

 ◯喘息患者の入院適応

 

・↓表の重症度分類で、高度および重篤の場合は入院の絶対適応。

・中等度発作の場合であれば、吸入薬や全身ステロイド治療などで2−4時間の治療で反応不十分あるいは1−2時間の治療で反応なしの場合は入院適応。

・救急受診までに症状が数日〜1周間程度続いている場合

・過去に気管支喘息で入院歴がある場合(重症化するリスクがある)

f:id:tsunepi:20190811120928p:plain

 

◯帰宅させる場合はどうするか

・最終のβ刺激薬を投与してから1時間以上経過して、症状が落ち着いていれば帰宅可能である。(もちろん聴診でwheezesの消失を確認する)。

・ベータ刺激薬(メプチン®エアー)や経口ステロイド(プレドニン®)も処方して帰宅させる(プレドニンは0.5mg/kg/day分を数日分処方する。体重50kgであれば25mgほど)。メプチンはすぐに効くが、ステロイドは発作を抑えるため、予防的な意味合い。

・また、特に大事なのは喘息は発作を起こした時に吸入して治すのではなく、長期コントロールで喘息発作を起こさせないことが何よりも重要(肺機能の予後的な意味で)。そのことをしっかりと教育してかかりつけ医への診療情報提供を行う。

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメントする

目次