IABP:心電図トリガー、動脈圧トリガーの違い

○心電図トリガー

T波頂点ー下降脚開始時で拡張、QRS開始時に収縮する。

欠点:電気メスを使用時にわからなくなる

 

○動脈圧トリガー

動脈圧波形の収縮期の間隔を測定し、次のタイミングを算出する。

欠点:脈圧が低い患者ではうまく感知できない可能性がある。

 

・モード選択の原則は心電図トリガー。ただし、心電図を正常に認識できないときや電気エスを用いるときなどは動脈圧トリガーに変更する。最近のIABPはフルオートモードが搭載されているが、これは心電図トリガーと動脈圧トリガーを自動的に選択してくれるモード。非常に便利なモードで、フルオートモードが選択できるならそれで良い。

・IABPバルーン拡張のタイミングはdicrotic notchに合わせるが、アシスト比2:1にするとわかりやすい。IABP収縮は自己心収縮直前の動脈圧が最も低下する位置にする。

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