感染性下痢症の原因微生物の鑑別メモ
***細菌性***
✅カンピロバクター腸炎
鶏肉・肉から感染。
潜伏期間2−10日間。血便あり。
下痢・高熱・腹痛あり。ギラン・バレー症候群発症リスクあり。
✅黄色ブドウ球菌
おにぎりや弁当など直接手指を触れる場合に感染源となる。
潜伏期間1−4時間と短い。主な症状は嘔吐。
耐熱性腸管毒素(加熱でも分解されない)
✅腸炎ビブリオ
魚介類から感染
潜伏期間は6−24時間。
症状は嘔吐・腹痛・下痢・発熱。
夏場に多く、腹痛が強烈。
✅ウェルシュ菌
カレー・スープ・チャーシューなどから感染
潜伏期間8−24時間程度。
症状や下痢や腹痛。給食病の異名もある。
✅ボツリヌス菌
缶や瓶詰め、真空パックなどより感染
潜伏期間は5−48時間程度。
腹痛・嘔吐・神経症状発症。
加熱不十分が原因。
✅エルシニア腸炎
豚肉・動物・水などのより感染。
潜伏期間は3−7日間程度。症状は腹痛・発熱・下痢、関節炎
回腸炎が起こり虫垂炎と間違われることも。
✅サルモネラ腸炎
鶏肉・鶏卵から感染
潜伏期間は8−48時間程度。
下痢・高熱・腹痛などの症状。
菌血症・髄膜炎・関節炎など多彩な症状。
***ウィルス性***
✅ノロウィルス
生牡蠣、二枚貝、糞便・吐物より感染
潜伏期間3−48時間程度。
嘔吐・下痢・腹痛で発症。
秋から冬に多い。感染力強く集団発生起こりうる。
✅ロタウィルス
糞便より感染。潜伏期間2−3日間。
下痢・嘔吐・高熱の症状。
冬から春に多い。乳幼児に好発。成人ではまれ。
✅アデノウィルス
糞便より感染。潜伏期間は5−10日間程度。
下痢、嘔吐、発熱の症状。乳幼児に好発。成人ではまれ。
***寄生虫***
✅アニサキス
アジ、イカ、サバ、ヒラメ、サケなど魚介類の生食で感染。
数字案〜十数時間程度。
腹痛・悪心・嘔吐・蕁麻疹などの症状。
✅赤痢アメーバ
発展途上国の水より感染。性感染症としても感染。
潜伏期間は2−3週間程度。主症状は下痢・血便。
また追記します。
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