呼吸器– category –
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潜在性結核感染症の終了時に行うこと
・LTBI治療後の結核発症リスクの高くない患者は、内服薬による予定の治療完遂後は基本的に経過観察不要である。例えば、入職時の健康診断などでIGRA陽性が判明し、潜在性結核感染症として治療を受けた場合などは、そもそも予防内服してなくても発病率が低... -
潜在性結核感染症の治療の適応
・治療適応はツベルクリン反応またはクォンティフェロン(QFT)の結果とリスクで決める。治療を行う有益性が治療のリスクを上回らなければならない。 ・治療の適応 ・結核感染者と1−2年以内に接触があり、感染を受けたと判定されるもの ・レントゲンで明... -
潜在性結核感染症の治療前の注意点
潜在性結核感染症(LTBI)とは結核菌による感染は成立しているが、発病していない状態。 つまり、LTBIの治療とは生きた状態で潜伏している結核菌を殺すことにより、将来発症するリスクを抑える治療である。 ・過去に結核治療歴のある陳旧性結核ではないか... -
喘息の外来でのフォロー
喘息患者に対して、下記の表1に該当する症状に応じて治療ステップを考える。 それぞれのステップの治療を行い、症状が3−6ヶ月程度落ち着いていれば治療のステップダウンが可能である。 逆に症状のコントロールができていなければステップアップが必要と... -
COPDにおける在宅酸素療法(HOT)の適応
COPDにおける在宅酸素療法(HOT)の適応 ポイント 💡HOTの導入にあたっては、有効と考えられる治療(薬物療法、呼吸リハビリテーションなど)が十分に行われている必要がある。 💡重症低酸素血症(PaO2≦55Torr,SpO2 ≦88%)を有する患者に1日15時間以上のHO... -
COPDに対する去痰薬の使い分けとエビデンス
COPDに対する去痰薬の効果とエビデンスメモ。 咳嗽や喀痰はCOPD患者において早期から出現し、QOLを低下させる原因となる。 COPDでは喫煙習慣や繰り返す感染で、気道粘膜表面の線毛が傷つけられており、線毛運動が障害されると痰を外に出そうとする能力が... -
アスピリン喘息の対応メモ
・アスピリン喘息とはアスピリンやNSAIDsにて誘発される喘息 ・喘息患者の5−10%はアスピリン喘息とされており、決して少なくはない。 ・アスピリン喘息は20−40代に起こることが多く、解熱鎮痛薬内服後15−30分程度で喘息発作が出現する。アスピリン喘息の... -
喘息の診断に有用な呼気NO試験とは
◯呼気NO試験とは? 呼気一酸化窒素濃度(FeNO)試験は近年普及している検査。 喘息患者の呼気にはNOが健常人に比べて多く含まれることがわかってきた。 気道に慢性的な炎症が起こると気道粘膜でNO産生酵素が増えるため吐いた息に多く含まれるようになる。呼... -
喘息・COPD発作にテオフィリン点滴をいつ考えるか
◯テオフィリンとは テオフィリンはcAMPを増加させてプロテインキナーゼを活性化させることにより気管支平滑筋を拡張させる効果があり、気管支喘息やCOPDなどに有効とされている。気管支喘息に最初から投与することはないが、β刺激薬(メプチンなど)やステ... -
喘息発作における全身性ステロイド治療の方法メモ
Q、ステロイドは内服より点滴のほうが良いのか? →喘息発作に対する全身ステロイドは点滴でも内服でも効果は変わらない。重症発作以上では内服が難しいこともあるので点滴のほうが無難だが、中等度であれば内服でも構わない。 ・喘息発作に対する全身性ス...