感染症– category –
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感染症
細菌性咽頭炎での抗生剤の選択
【溶連菌咽頭炎とは】 急性咽頭炎は細菌性とウィルス性に分けられる。80-90%がウィルス性と言われており抗菌薬の必要がないが、残りは細菌性の咽頭炎である。細菌性とウィルス性の鑑別、そして不必要な抗菌薬投与を防ぐための方法としてcentor criteria(... -
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カテーテル関連感染症の抗生剤の選択
JAID/JSC感染症治療ガイドライン2017―敗血症およびカテーテル感染症 https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC_2017.pdf P25 〜より引用 通常例のエンピリック治療としてはバンコマイシン+緑膿菌カバーの広域抗生剤が第... -
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黄色ブドウ球菌の菌血症の時に考えること
黄色ブドウ球菌の菌血症は他の感染症と異なり長めの治療が求められる。 一般的には4週間の抗生剤加療が必要である。 また、治療に関して次のことが重要 ・原則として黄色ブドウ球菌は血培1セットのみ陽性でも真の菌血症として治療する。 ・血液培養陰性... -
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入院患者の発熱(尿路感染症)に対する抗生剤の選択
入院後48時間以降の発熱の場合は、医療関連感染を想定してSPACEの菌を考慮する。 入院患者の発熱で頻度が高いのが尿路感染症(特にバルーン挿入例)。 尿路感染症と診断した場合はエンピリックに抗生剤加療をすることになるが、致死率の高い緑膿菌のカバ... -
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梅毒陽性への対応
梅毒のスクリーニング検査RPRとTPHAの見方 非トレポネーマ(RPR)検査陽性 非トレポネーマ(RPR)検査陰性 トレポネーマ検査(TPHA)陽性・現在の感染を意味する真の陽性。非トレポネーマ抗原定量が増加していれば活動性の感染、治療中で低... -
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ECMO管理中の抗生剤
ECMO管理患者に予防的抗生剤をどうするべきか ECMO管理患者においての予防的抗生剤のエビデンスはないと言われている。ECMO回路自体が炎症反応を惹起させるために血液検査におけるWBCやCRPの上昇は感染症が原因とは言えずに当てにならない。また体温に関... -
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結核を疑ったらとりあえず提出する検査は
胸部レントゲン、CT まずは正面レントゲン画像を撮影。必要に応じてCT撮影。 典型的には上肺野を中心とした空洞性病変であるが、高齢者では誤嚥性肺炎などと区別がつかないことも多く、画像で結核の診断は難しいと考える。 3連痰(痰培養検査+塗抹染色)... -
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いつ結核を疑うか
結核診断の第一歩は結核を疑うことである(決して稀な疾患ではない) ◯アメリカのガイドラインによると次の状況で結核を疑う ・2−3週間以上続く咳+(発熱、寝汗、血痰、体重減少のうちの1つ以上) ・結核リスクの高い患者で原因不明の呼吸器症状が2−... -
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気管支炎に抗生剤は使っても肺炎予防効果はない
気管支炎=ウィルスや細菌が気管支の粘膜に侵入し、痰を絡んだ咳が出る。 肺炎=気管支炎より更に先の肺胞で炎症が起きている状態。バイタルサインに異常が出る。 気管支炎と肺炎の鑑別はレントゲンで肺野に浸潤影があるかどうか。 よって、肺炎のような... -
感染症
胸部レントゲン仰臥位のみでは肺炎の除外は難しい
◯肺炎の診断のゴールドスタンダードは胸部レントゲン。 咳嗽や喀痰、発熱など上気道症状があって肺炎を疑う時はまず胸部レントゲンで肺炎の評価をする。それでも肺炎像が認められない場合は、精査目的に胸部CT撮影となるのが一般的である。しかし、胸部レ...