消化器– category –
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出血性ショックにノルアドレナリン禁忌の理由
出血性ショックにノルアドレナリン禁忌の理由 食道静脈瘤が破裂するなどして出血性ショックとなった場合、治療の原則は輸液、輸血である。ノルアドレナリンは血管収縮性が強いので一見理にかなっていそうであるが、ショックで血の巡りが悪いのにさらに末梢... -
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脂肪便の原因と機序
脂肪便の原因と機序 □脂肪代謝について 食事中から摂取された脂肪は十二指腸で胆汁酸、膵リパーゼの作用により分解され、小腸から吸収される。しかし、糞便中に中性脂肪、遊離脂肪酸、脂肪酸塩などが検出されることがあり、この状態を臨床医学的に「脂... -
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食道静脈瘤破裂にモルヒネ禁忌の理由(メモ
食道静脈瘤破裂にモルヒネ禁忌の理由(メモ 食道静脈瘤とは肝硬変などが原因で門脈圧が亢進し、側副血行路が形成され、食道や胃粘膜下層の静脈が拡張・怒張した状態である。破裂すると吐血に加えてショック状態となる。鎮静薬としてモルヒネの投与をしそ... -
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虚血性大腸炎が左側結腸に好発する理由
虚血性大腸炎が左側結腸に好発する理由 虚血性大腸炎とは大腸の血流障害に伴い、大腸粘膜に原曲性の虚血性変化をきたす疾患である。動脈硬化や便秘が誘因と考えられており、高齢者の突然の左下腹部痛とそれに続く下痢や下血が典型的な症状である。 好発... -
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胃全摘後に胆石症をきたしやすい理由
胃全摘後に胆石症をきたしやすい理由 胃全摘後は胆石症をきたしやすいと言われている。胃全摘の際に胃と併走する迷走神経が切離されるため、胆嚢収縮能力が低下し、胆汁組成の変化や胆汁鬱帯傾向が生じて胆石症となると考えられている。また、胃が無く... -
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虚血性大腸炎の母指圧痕像とは何か
虚血性大腸炎の母指圧痕像とは何か 虚血性大腸炎とは: 動脈硬化や糖尿病などを素因として腸間膜動脈の狭窄・閉塞が起こり、大腸粘膜の限局性の虚血性変化を起こす疾患である。便秘なども誘因として重要で、症状としては突然の腹痛、下血などを呈する。 ... -
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回盲部切除後の患者で下痢が起こりやすいのはなぜか
回盲部切除後の患者で下痢が起こりやすいのはなぜか 急性虫垂炎などの手術で回盲部切除を行うと、回腸で胆汁酸が再吸収されなくなり下痢を頻発することが知られている。胆汁酸は腸肝循環で再吸収されずに大腸にいくと微生物による変換を受け脱水素胆汁酸... -
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下血の原因と鑑別
下血の鑑別診断について簡単にまとめてみた。 主に考えられる疾患… ・大腸癌中高年に多く、無痛性の下血がみられたらまず疑う。下痢や便秘などの便通異常を伴うことも多い。左側結腸ではイレウス症状がでやすい。 ・虚血性腸炎高血圧や動脈硬化を背景... -
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ESDとEMRの違い
EMRとESDの違い EMRとはendoscopic mucosal ressectionの略で日本語で言うなら内視鏡的粘膜切除術。手順としては病変が膨隆するように液体を病変の下に注入する。そしてスネアで病変をの下側の粘膜を縛る。つまり病変部が膨隆してなくても施行することが... -
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胆石症で夜間や食後に痛みが起こる理由
胆石症で夜間や食後に痛みが起こる理由 食後に痛みが起こるメカニズムは・・・食後、特に脂っこい食事になりやすい夕食後はコレシストキニンの分泌が亢進し、胆嚢の収縮が強くなるから。コレシストキニンとは十二指腸下行部に食物(特に脂肪)が入ると分...