産婦人科– category –
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吸引分娩と鉗子分娩の違いと適応
■吸引分娩と鉗子分娩とは 吸引分娩とは児頭に金属製の吸引カップを吸着させて吸着圧で牽引して体全体を娩出させる方法 イラスト引用:www.mihara.com 鉗子分娩とは児頭に産科鉗子(トングのような医療器具)をかけてつかんで牽引する方法 イラスト引用... -
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微弱陣痛とその原因
微弱陣痛とその原因 陣痛とは子宮の筋肉が周期的に収縮することにより胎児を娩出させようとする運動であるが、この力が弱まっている状態のことを微弱陣痛と呼ぶ。子宮の収縮力は内側法で測定することができるが、侵襲性もあり簡単ではないので陣痛の... -
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排臨と発露の違い
排臨と発露の違いについて簡単にまとめました。 ■排臨・発露が見られるのは分娩第2期 子宮口が全開大してから胎児が娩出されるまでの時期を分娩第2期と呼ぶ。 (ちなみに分娩第1期は分娩開始から子宮口が全開大するまでの時期。分娩第3期は胎児娩出... -
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悪露の変化とゴロ合わせ
悪露とは産褥期(分娩後に非妊娠時の体に戻るまでの期間)に子宮、膣から分泌されるものであり、時期によりその性状が異なる。 産褥2〜3日:赤色悪露(胎盤剥離による血液が含まれているから) 産褥1〜2週:褐色悪露(赤血球が減りヘモグロビンが変... -
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頭血腫と帽状腱膜下血腫、産瘤の違い
頭血腫と帽状腱膜下血腫、産瘤はいずれも分娩時に外からの力が加わり新生児の頭部が損傷した状態である。 解剖について確認しておくと…脳の外には内側から順番に硬膜、骨膜、頭蓋骨、骨膜、帽状腱膜、結合組織、皮膚と並んでいる。 イラスト引用:http:/... -
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卵巣過剰刺激症候群(OHSS)で腹水が貯留する機序
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)で腹水が貯留する機序 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは 不妊症の患者に対する治療として排卵誘発法がある。これはゴナドトロピン療法とも呼ばれ、hMG/FSH-hCGを注射することにより卵胞発育を図る方法である。hMGにはFSH... -
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Apgarスコアとその覚え方
Apgarスコアとその覚え方 新生児仮死を予防するために客観的に仮死の程度を評価する方法としてApgarスコアがある。Apgarスコアは1分後と5分後に評価され、10点満点で採点される。 8〜10点は正常4〜7点は軽度仮死0〜3点は重度仮死 と仮死の程... -
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分娩時の大量出血でsheehan症候群となる機序
分娩時の大量出血でsheehan症候群となる機序 妊娠すると下垂体の大きさは2倍ほどにも大きくなり、それゆえ多くの血液が集まる。そこで分娩時に大量出血を起こしてショック状態となると、下垂体への血液量は相対的に低下し、組織が壊死することにより下... -
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妊娠高血圧症候群の下腿浮腫に利尿薬禁忌の理由
妊娠高血圧症候群の下腿浮腫に利尿薬禁忌の理由 何らかの原因によって妊婦が高血圧になることを妊娠高血圧症候群(PIH)という。頭痛、蛋白尿、体重増加、下腿浮腫などが代表的な所見である。PIHの浮腫は血管透過性の亢進によって生じると考えられている... -
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胎児の血流再分布のメカニズム
胎児の血流再分布のメカニズム 胎児が慢性の酸素不足に陥った場合、生命維持にとって重要でない臓器への血流を減らし、そのかわり脳や心臓という生命維持に必須の臓器への血流を優先的に増やし、低酸素状態へ対応する代償機構のことを血流再分布という。...