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糖尿病でインスリン開始のタイミング
インスリン療法の適応と導入について 糖尿病患者において、食事療法・運動療法をして血糖コントロールが不十分であれば経口血糖降下薬を開始し、それでも血糖がなかなか下がらない場合はインスリン導入となる。 (以下治療の一般的なフローチャート) 糖... -
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経口血糖降下薬開始のタイミング
経口血糖降下薬開始のタイミング 従来は新規の糖尿病患者には最初から薬を開始するのではなく、まずは3ヶ月間程度生活療法(食事療法+運動)をしてから考えると言われていた。SU薬が全盛の時代では低血糖リスクも有るため、最初から薬は使うなという意... -
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ペースメーカーモードDDDとDDIの違い
・DDDモードとは 心房と心室にそれぞれに電極が入っているダブルチャンバーの時のモード。 ダブルチャンバーでは心房の興奮を感知もしくは心房にペーシング刺激挿入後、心室興奮を感知しない場合に心房興奮・ペーシング刺激に同期して一定時間後に心室ペー... -
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完全房室ブロックと房室解離の違い
◯房室解離とは 心房と心室の興奮が同期していない状態。2つのケースがあり、 (1)、心房の興奮が心室に伝わっていない場合 (2)、洞調律が遅くなって、その発生頻度が下位中枢(房室結節or接合部調律など)の生理的な刺激頻度よりも少なくなった場合 ... -
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慢性心不全における輸液の選択
◯救急外来に慢性心不全の患者が来た場合 慢性心不全の患者が何らかの主訴で救急外来を受診された場合、急性増悪が疑われるようなケースであればとりあえず採血・ルートキープは行うことになる。そして採血結果が判明する前にとりあえず何らかの輸液をオー... -
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インスリン療法にてインスリン初期投与量の決め方
糖尿病患者が入院してきた場合、漫然とスライディングスケールでインスリン投与を続けるのは望ましくない。インスリンスライディングスケールでは高血糖になってからインスリン投与量を決めて下げるので、禁忌がない限りは生理的な血糖コントロールが可能... -
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維持輸液でカリウム(mEq)はどの程度必要か
維持輸液でカリウム(mEq)はどの程度必要か カリウムの必要量は一般的に20mEq〜40mEq/day (体重あたり0.5mEq/kg/dayと考えておいても良い。) 高度脱水や尿量が少ないような時はカリウムフリーの輸液製剤を選択する。 逆に漫然とカリウムの少ない輸... -
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輸液で一日にどれだけのNa(mEq)を入れるべきか
入院患者の維持輸液を決定する際に考えるポイントは4つ 1,水分量 2,ナトリウム 3,カリウム 4、栄養である。 一般的に必要なNa量は最低1mEq/Kg/day、高血圧患者では2mEq/kg/dayを超えないようにする。体重50kgの人であれば一日70mEq〜100mEq程... -
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末梢点滴におけるビタミンB1の必要量
末梢静脈栄養を施行している場合、ビタミンB1がいつの間にか不足してしまう可能性があるので注意。ビタミンB1の必要量は1mg/dayと言われているが、術後に関しては中心静脈栄養での管理と同様に一日3mg投与することが推奨される。経腸栄養であれば一日1.2m... -
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高ナトリウム血症の原因と鑑別
高ナトリウム血症の原因と鑑別 ◯高ナトリウム血症とは: 高ナトリウム血症とはNa濃度>145mEq/Lの状態。Na量の相対的あるいは絶対的な増加と自由水欠乏のいずれかによって生じる。通常、血清Na濃度が上昇するとのどが渇いで水分摂取するので自然と血清Na濃...