神経内科– category –
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脳震盪とびまん性軸索損傷の違い
頭部外傷患者が来て意識レベルが低下しているが、頭部CTでは異常を認めない時、同解釈すればよいのか。 頭部の急速な加速や同様、回転による外力などによって脳実質が揺さぶられることによって生じる一次性の脳損傷のことを「びまん性脳損傷」と呼び、脳... -
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カーテン徴候の病態生理とその見方
カーテン徴候はどういうメカニズムで起こるのか 舌咽神経と迷走神経は、咽頭の運動を支配しており、これらの神経が障害されると咽頭はうまく運動できなくなる。患者さんに「あー」っと声を出させることで、軟口蓋の動き、口蓋垂の偏位、カーテン徴候の有... -
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球麻痺と偽性球麻痺の違い
球麻痺と偽性球麻痺の話 球麻痺の球とは延髄のことを指す。延髄を外側から見るとボールのように丸いのでこのような名前がついた。つまり球麻痺とは延髄麻痺を意味する言葉なのだが、臨床的には延髄の運動神経核(Ⅸ、Ⅹ、Ⅻ)の麻痺に限定して用いられる。... -
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ペナンブラとは
ペナンブラとは脳梗塞において早期に血流が再開すれば助かる領域のこことである。端的に言うなら可逆的な脳虚血状態。 脳血管の灌流が悪くなっても脳には自動調節能力があり、脳血流量を一定に保つことができる。が、脳梗塞などで脳灌流圧が低下した場合... -
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early CT signとは何か(超急性期脳梗塞所見)
early CT signとは何か 脳梗塞の超急性期において頭部CTで認められる所見をearly CT signという。 一般的に頭部CTにおいて梗塞巣は発症6時間を過ぎてから低吸収域として認められ、鮮明にみられるようになるには24時間ほど必要である。ただし、心原... -
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副神経麻痺の原因とミカタ
第Ⅺ神経である副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動神経である。副神経という名前は迷走神経のアクセサリーという意味で、発生状も迷走神経と同じ第4〜6鰓弓神経に由来する。 副神経は、延髄から出る延髄根と脊髄から出る脊髄根とに区別される。こ... -
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小脳虫部と球部の違い、覚え方
小脳虫部と球部の機能の違い、覚え方 【赤色部分が虫部↓】 画像参照:小脳の解剖図 | 脳外科医 澤村豊のホームページ 小脳には真ん中に虫部、両側に左半球と右半球がある。 虫部では体幹の動きの調節、姿勢、歩行などを司る。 虫部に障害が出ると立...