耳鼻咽喉科– category –
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副鼻腔炎をいつ疑うか。感度と特異度
副鼻腔炎とは イラスト参照:副鼻腔炎の症状、手術 | 細田耳鼻科 副鼻腔炎にはウィルス性副鼻腔炎と細菌性副鼻腔炎とがある。 ウィルス性副鼻腔炎はいわゆる風邪とも言える。ウィルスは一般的に拡散力が強く、副鼻腔にとどまらず咽頭や気道の方にも感染... -
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めまいにATPが効く理由
めまいにATPが効く理由 ATP(アデノシン三リン酸)(商品名;アデホスコーワ) ATPとはグルコースを分解してできる高エネルギーリン酸化物質であるが、めまいの治療に対しても頻繁に用いられている。 めまい症例に対するATPの臨床治験(耳鼻臨床 72: 1... -
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head impulse testとは何か(+動画)
head impulse test(HIT)とは何か ・患者に前方(医師の鼻先など)を凝視してもらう。 ・鼻を眼で見続けながら、頭を左(もしくは右)に20度程すばやく振ってもらう ・健常者では顔が動いても眼で標的(鼻)を見続けることが出来る。 ・前庭眼反射障害... -
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めまいにメイロンが効く理由
めまいで救急外来を受診される患者にほぼルーチンでメイロン(炭酸水素ナトリウム)が投与される。どういう作用機序でめまいに効くと考えられているのか? メイロンの成分はHCO3-なので、これが血管内で分解されて HCO3- + H2O→H3O + CO2 となる。CO2に... -
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鼻骨骨折への対応
鼻骨骨折への対応 ●受傷機転 スポーツ外傷、転落、自動車事故が多い。 ●身体所見 鼻骨骨折があれば通常明らかな鼻の変形を認め、鼻と眼窩周囲組織の浮腫と斑状出血を認める。また触診で鼻骨の軋音、陥凹、不整を認めれば鼻骨骨折の可能性が高い。 ●単純... -
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急性喉頭蓋炎の診断:vallecula signとthumb sign
急性喉頭蓋炎を疑ったら頚部レントゲンを取るべし 急性喉頭蓋炎とは喉頭蓋が細菌感染により腫脹し、上気道閉塞をきたす。成人発症でも15%は気管挿管が必要で、0.6%は死亡するという非常に危険な疾患でもある。 【急性喉頭蓋炎とは】 ・症状:咽頭痛、... -
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溶連菌性咽頭炎の診断基準:centor criteria
溶連菌咽頭炎の診断基準 急性咽頭炎は細菌性とウィルス性に分けられる。80-90%がウィルス性と言われており抗菌薬の必要がないが、15%ほどは細菌性の咽頭炎である。 細菌性とウィルス性の鑑別、そして不必要な抗菌薬投与を防ぐための方法が以下のcentor ... -
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めまい患者への対応@救急外来
めまいの鑑別と検査(ERメモ ERでのポイント(中枢性と末梢性の鑑別) 中枢性のめまいと末梢性のめまいの鑑別が何より大事。まずは中枢性を否定するというスタンスで。70歳以上で曖昧なめまいは違うとわかるまでは中枢性を疑う。 中枢性のめまいはめま... -
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声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯の違い
声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯の違い 声帯ポリープについて 原因:喫煙や声の酷使 病因:声帯網様部の血管が破綻して出血と吸収を繰り返すことにより組織が変性してしまうことによる。ガラガラの粗造性嗄声を呈する。ポリープはぶよぶよし... -
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耳せつ(外耳道の化膿性炎症)が夏に多い理由
耳せつの原因〜夏に多い理由 外耳道の軟骨部と骨部の位置*1 【耳せつとは】 外耳道は上イラストのように軟骨部と骨部に分けられる。軟骨部には皮下組織に皮脂腺と耳垢腺があるが、骨部には腺構造がなく、皮下組織の上に扁平上皮細胞が覆っているだけであ...