脳神経– category –
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neck flexion test(頸部前屈試験)の方法と意義
neck flexion test(頸部前屈試験)とは髄膜刺激徴候に対するスクリーニング的検査方法。髄膜刺激徴候は髄膜炎やクモ膜下出血で見られる。 neck flexion testの方法 1,患者に座位もしくは臥位になってもらう 2,見本を示しながら、患者に顎を前屈させ... -
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項部硬直の方法とその意義
項部硬直とは髄膜刺激症状に対するスクリーニング的検査方法。髄膜刺激徴候は髄膜炎やクモ膜下出血で見られる。 機序 髄膜炎などの感染症、あるいはクモ膜下出血によって髄膜が化学的、物理的に刺激されると疼痛が生じ、その痛みが起こらないような防御姿... -
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くも膜下出血は「人生最悪の激痛」とは限らない
くも膜下出血とはくも膜下腔にある脳表面の動脈が破裂することによって起こる。原因としては脳動脈瘤が最も多く、その他にも脳動静脈奇形やもやもや病、あるいは外傷によっても引き起こされる。クモ膜下出血の症状としては”突然”の”これまでに経験したこと... -
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めまい患者への対応@救急外来
めまいの鑑別と検査(ERメモ ERでのポイント(中枢性と末梢性の鑑別) 中枢性のめまいと末梢性のめまいの鑑別が何より大事。まずは中枢性を否定するというスタンスで。70歳以上で曖昧なめまいは違うとわかるまでは中枢性を疑う。 中枢性のめまいはめま... -
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構音障害と失語症の違い
構音障害とは何らかの原因により発語が正常にできない状態を言う。構音障害に似ている概念に音声障害があるが、それは喉頭の異常などによる嗄声などが分類される。 また失語とは高次機能障害の一種であり、脳血管障害や神経変性障害などによって脳の言語領... -
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ヘパリンとワルファリンの違い
ヘパリンとワルファリンの違い ヘパリンとワルファリンは共に抗凝固薬であり、凝固因子の働きを阻害して血栓形成を抑制する。ヘパリンとワルファリンは凝固カスケードにおいて作用する場所が異なる。 ヘパリン:アンチトロンビンを活性化してトロンビ... -
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レビー小体病とレビー小体型認知症の違い
レビー小体病とレビー小体型認知症の違い レビー小体病はレビー小体型認知症+パーキンソン病+自律神経失調の3つの疾患をまとめた総称(概念)である。 レビー小体病は名前の通りレビー小体が中枢神経に沈着することによって発症する疾患であるが、... -
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パーキンソン病の病態:braak仮説とは何か
パーキンソン病の病態:braak仮説とは何か パーキンソン病は中脳黒質のドーパミン産生細胞が変性による脱落、またはレヴィー小体の出現によって様々な症状が出現する疾患である。 長年の間パーキンソン病は黒質から破壊されると考えられていたが、braak... -
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wearing offの機序とその治療法
L-dopa副作用のwearing offの機序とその治療 パーキンソン病は中脳の黒質においてドーパミンが欠乏することによって無動や振戦など様々な症状がでる疾患である。しかしドーパミンは分子サイズが大きくて血液脳関門を通過できないためにドーパミンを直接... -
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Oppenheim手技とは何か(+動画)
オッペンハイム手技とは:頸骨の内側縁を親指の腹で上から下の方にそっていく方法である。これは錐体路障害を検出するための方法であり、錐体路(上位運動ニューロン)に異常があれば下のイラストのように足の指(特に親指)が背屈する。錐体路障害の検出...