薬理– category –
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γ(ガンマ)単位とその計算方法
ガンマの単位は γ=µg/kg/min。つまり1分あたり、体重1kgあたり、何μgの薬剤を投与するかを意味する単位である。 通常薬剤は時間あたりにどのぐらいの容量を投与するかで考える。が、 例えばノルアドレナリンを3ml/hrで投与しようとしてもそれが体重... -
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術前のヘパリン置換とは何か
ヘパリン置換とは何か 脳梗塞既往や心房細動などの患者は血液が固まって血栓症を起こしてしまうリスクが有る。そこで血液が固まらないように抗血小板薬や抗凝固薬などいわゆる血液をサラサラにする薬を服用していることが多い。 抗血小板薬や抗凝固薬を... -
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急性嘔吐と遅発性嘔吐の違い(抗がん剤副作用)
化学療法による悪心、嘔吐は高頻度に出現する有害事象の1つである。悪心、嘔吐はその出現時期によって急性と遅発性に分けられるが発現機序も異なる。 【急性嘔吐】 抗がん剤投与数分〜数時間以内に発症。数時間後に症状のピークとなり、多くの場合24... -
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アナフィラキシー難治例でグルカゴンを用いる理由
アナフィラキシー治療でグルカゴンを用いる理由 虫の咬傷、造影剤など抗原暴露の後に皮疹や息苦しさなどを訴えるアナフィラキシー患者にはアドレナリンを筋注して対応するのがスタンダードであるがそれだけでは症状の改善を見ないことがある。アドレナリ... -
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濃度依存性と時間依存性抗菌薬の違い
濃度依存性と時間依存性抗菌薬の違い 抗菌薬はその薬物動態や作用機序に伴い2種類に分類される。 画像参照:http://www.matsuyama.jrc.or.jp/rinsyo/news/wp-content/uploads/2013/05/3325a490f4184c74aded2ea136c295f6.pdf ・濃度依存性抗菌薬(ア... -
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便秘患者へのアプローチ@救急外来
便秘患者へのアプローチ@救急外来 【便秘の分類】 ◯器質的便秘:悪性腫瘍(大腸がん)、術後狭窄、炎症性狭窄、ヘルニアなど ◯薬剤性便秘:オピオイド、NSAIDS、抗コリン薬、利尿薬、抗精神病薬、カルシウムブロッカー、などの副作用 ◯症候性便秘;妊... -
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風邪の対症療法の一例(咳、鼻水、咽頭痛)
風邪の主症状は咳、咽頭痛、鼻水の3つ。 ウィルス性感染であれば対症療法で様子を見て良い。 以下、処方の一例 【咳】 メジコン®(デキストロメトルファン)15mg1回1錠を1日3回 or 麦門冬湯(ばくもんどうとう)1回3gを1日3回 メジコン®(デキ... -
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溶連菌咽頭炎の治療で抗菌薬10日間必要な理由
溶連菌咽頭炎の治療で抗菌薬投与10日間必要な理由 【溶連菌咽頭炎とは】 急性咽頭炎は細菌性とウィルス性に分けられる。80-90%がウィルス性と言われており抗菌薬の必要がないが、残りは細菌性の咽頭炎である。細菌性とウィルス性の鑑別、そして不必要... -
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ポリファーマシーとは何か
ポリファーマシーとは何か とある報告によると65歳以上の高齢者の救急外来受診者の9割は何らかの内服をしており、平均すると4〜5剤にもなるという。 ポリファーマシー(=多剤併用)とは薬の飲み過ぎによって相互作用などによる症状が出ることを... -
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臨床で出会った薬剤まとめ(商品名の由来)
日々追記していきます。(完全自分用) あいうえお順 アクトス (チアゾリジン薬)【糖尿病治療薬】 名前の由来:インスリン感受性(Insulin Sensitivity)に作用(Act On)する→Act On Insulin Sensitivityの赤文字部分をつなげてACTOSと名付けられた。 ...