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生理食塩水大量輸液がしにくい理由
生理食塩水大量輸液がしにくい理由 ◯救急外来ではとりあえず細胞外液が投与されることが多い 救急外来などで点滴をつなぐ場合は、"とりあえず"細胞外液である生理食塩水や酢酸リンゲル液、乳酸リンゲル液が投与されることが多い。これらは細胞外液量が減... -
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救急外来でまず何の輸液を選択するか
救急外来でまず何の輸液を選択するか ◯病態もはっきりしないのまま輸液をつなぐことになる救急外来 救急外来では患者の病名も病態もはっきりとしない段階で輸液しなければならないことも少なくない。が、明らかに有害であることを示す所見がない限り、循... -
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ビーフリードを12時間以上かけて投与してはならない理由
ビーフリード®とは 静脈栄養は基本的に中心静脈から管理するのがキホン。が、中心静脈では手技も大変であるし、合併症などのリスクも有るため末梢からそれなりのエネルギーを投与できたらそれに越したことはない。そういう時によく用いられるのはビーフリ... -
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栄養投与手順memo
栄養投与手順memo 1,水分量の決定 体重×30~40mlが概算量。 最低必要量=尿量(500ml/day)+不感蒸泄(500ml/day)ー代謝水(300ml/day)という計算式もある。不感蒸泄は37度以上の熱があれば1度につき100~150ml/day上昇する。 嘔吐や下痢があればそれら... -
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脂肪不足で脂肪肝になる理由
脂肪肝とは脂肪の摂取過剰で肝細胞に脂肪が蓄積していき生じる病態である。 が、面白いことに?脂肪の摂取不足でも脂肪肝になる。 タンパク質をつくる工場である肝臓では、アポリポタンパク質という脂肪の輸送に関わるタンパク質の産生が行われている。... -
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無症候性低Na血症が転倒リスクを増大させるという話
無症候性低Na血症が転倒リスクを増大させるという話 Mild chronic hyponatremia is associated with falls, unsteadiness, and attention deficits. - PubMed - NCBI によると 簡単にまとめ 122人の患者が対象(平均年齢72±13歳) 血中ナトリウ... -
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血清浸透圧と張度の違い
浸透圧と張度の違い 血清浸透圧の定義:溶液内のすべての溶質濃度を表すものである。 血清浸透圧の予測式 =2×Na(mEq/L)+Glu(mg/dL)/18+BUN(mg/dL)/2.8 血清浸透圧は上の予測式の通り、Na、グルコース、BUN(尿素窒素)の3つで規定されている。浸透... -
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SIADHの診断基準とその意義
●SIADHとは SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)とは名前の通り抗利尿ホルモンであるバソプレシンが血漿浸透圧に対して不適切に分泌されることにより水分過剰貯留となってしまう症候群である。希釈性低ナトリウム血症を呈する。 原因は非常に多く覚え... -
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急速に低ナトリウム血症の補正をしてはいけない理由
●低ナトリウム血症をどれだけのスピードで補正してよいのか Naが120mEq/Lかつ神経所見あり(頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣など)の場合は緊急で補正を開始する必要がある。急性の低ナトリウム血症は比較的急速に補正しても良いが、慢性の低ナトリウム血症... -
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低ナトリウム血症の重症度と補正方法
低ナトリウム血症をみたらまず鑑別するのは大前提として重症度に応じて補正をしていかなければならない。 ●一日にどれだけ補正してよいのか Naが120mEq/Lかつ神経所見あり(頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣など)の場合は緊急で補正を開始する必要がある。急...