整形外科– category –
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骨粗鬆症を疑ったら
骨粗鬆症に関してメモ ◯骨粗鬆症の診断 骨密度測定では若年成人骨密度YAM(yong adult mean)の80%未満を骨量減少、YAMの70%未満を骨粗鬆症と定義する。また、椎体骨折や大腿骨近位部の脆弱性骨折があればYAM<80%で骨粗鬆症と診断される。 *骨密度測... -
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頚椎症疑いではMRIだけでなくレントゲンも必要
頚椎症を疑った時、もしくは除外する時に頚椎MRIだけ取って異常がなくてもそれでOKとしてはならない。頚椎は脊椎の中でも最もダイナミックに動く部分である。動きによって現れる病変(頚椎すべり症や環軸亜脱臼など)を見逃さないためにMRIに加えて前屈位... -
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手を握りしめる動作で手根管症候群が増悪する理由
◯手根管症候群 ・手根管を通っている正中神経が圧迫されることによる末梢神経障害。中年女性に好発。反復的に手首を動かす職業に多い(洗濯、床磨き、マッサージなど)。夜間にしびれ症状が強くなり、夜中になるとしびれで目が醒める。手をふると少し楽に... -
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頸椎神経根障害の症状memo
頸椎神経根障害の症状memo 脊髄から出ている神経根が圧迫によって障害されることにより出現する。 (↓椎体と神経根の位置関係)C3/C4にあるのがC4神経根。 デルマトームの一つの分節に一致するしびれ、痛み、異常感覚が出現する。 神経根性疼痛は痛み... -
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Spurling testとは何か
◯Spurling testとは何か Spurling testとは神経根障害の有無を調べるための神経根症状の誘発テストである。頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア、頚椎捻挫などによる神経根症状が疑われる時に行われる。 頚椎椎間板ヘルニアなどで椎間孔が狭窄していると、頚椎を... -
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膝蓋跳動の方法と意義
膝蓋跳動とは関節水腫(関節に液体が貯留しているかどうか)を判定するための診察方法。関節液が貯まると膝蓋骨が跳ぶように動くことに由来。 ●関節液はどこにあるか 膝蓋骨周囲の解剖学的な断面図。膝蓋骨周囲に水が溜まっている様子↓@水色の部分。 関... -
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爪下血腫への対応
爪下血腫への対応 「ドアに指を挟んだ」、「重たいものを指に落とした」、「指を踏まれた」等によって爪下血腫が生じうる。爪下出血とは爪甲と爪床の間の閉鎖空間で出血が起こる状態。少量の出血でも内腔圧力が上昇して強い痛みが生じる。 【爪の解... -
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ステロイド投与時に骨粗鬆症予防は必要か
ステロイド投与により骨細胞・骨芽細胞のアポトーシス誘導に伴なう骨形成低下が起こり骨粗鬆症が生じることが知られている(ステロイド性骨粗鬆症)。日本におよそ200万人の患者がいるとも言われ軽視出来ない数である。 ガイドライン2014年度版によ... -
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頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症の違い
頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症の違い(復習がてら) ◯頚椎症とは 頚椎椎骨や椎間板の退行性変化により椎間板の変形や骨棘形成をきたした状態。 *退行性変化とは細胞内の代謝障害による変化のことであり、結果として変性、壊死、萎縮などが起こる。 ... -
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crowned dens syndrome(クラウンデンス症候群)を疑ったら
crowned dens syndrome(クラウンデンス症候群)を疑ったら ✅概要 crowned dens syndrome(CDS:クラウンデンス症候群)とは軸椎歯突起周囲にピロリン酸カルシウムやヒドロキシアパタイトが沈着することにより急性の頚部痛を呈する疾患である。環軸関節に...