CT– category –
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CTにおける肺嚢胞と肺気腫の違い
肺嚢胞とは空気の入った袋。肺胞と違い純粋に空気だけが入っているのでレントゲンやCTでは黒く見える。袋を構成する壁がレントゲン、CTでは白く見えるた。膿疱病変の原因としてはブラ、ブレブ、嚢胞状気管支拡張症などがある。 肺気腫とは終末気管支より... -
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大動脈瘤を見つけたらどうするか
大動脈瘤を見つけたら ◯大動脈瘤の定義 大動脈瘤とは大動脈壁の脆弱化によって部分的に大動脈が膨隆した状態を言う。 大動脈の正常径は胸部で3cm、腹部で2cmとされている。明らかに下方の大動脈が上部に比べて拡張している場合(コブ状に突出してい... -
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Howship-Romberg徴候とは何か
Howship-Romberg徴候とは何か 閉鎖孔ヘルニアで見られる特徴的な所見。 ヘルニア内容が閉鎖神経を圧迫することにより大腿内側から膝、下腿にかけて痛みやしびれが生じる。股関節の伸展、外転、内旋で痛みが増強する。大腿屈曲で軽減。 閉鎖孔ヘルニアは... -
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肺炎疑いで胸部CTを取るべきかどうか
肺炎が疑われる患者において胸部CTの適応は? 肺炎の診断は ◯臨床症状(咳、痰、呼吸苦など) ◯血液検査(WBCやCRPなど炎症反応の上昇) ◯画像検査(X線やCTでの肺炎像) ◯抗原検査(肺炎特異的な尿中抗原、喀痰抗原) などを合わせて行われる。 つま... -
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髄膜炎疑いの患者に頭部CTは必要か
髄膜炎患者に頭部CTは必要なのか 発熱と頭痛を主訴に来院して項部硬直が陽性の場合、髄膜炎を強く疑い腰椎穿刺をして確定診断をすることになるが、髄膜炎患者には頭部CTが必要なのだろうか。 答えはYESで、腰椎穿刺をする前に頭部CTを取って頭蓋内圧を... -
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アニサキスへのアプローチ@救急外来
アニサキスは寄生虫の一種であり、イカ、サバの生食を経口摂取することが発症すると言われているが、地域によって原因となる魚種に違いが有り、西日本や関東周辺ではサバ、イワシ、アジなど、北海道ではタラ、ホッケ、サケなどがアニサキスの原因として挙... -
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大腸憩室炎のCT所見
憩室とは 大腸憩室は大腸の一部が袋状になって外に飛び出しているものをいう。40歳以上で徐々に増加することが知られ、45歳以上の3人に1人、80歳以上の3人に2人が憩室を持つとも言われている。日本人では欧米に比べると頻度はまだ少ないが食生活... -
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小児の頭部外傷でCTを取るべきかどうか
小児の頭部外傷でCTを取るべきかどうか イギリスのNICEガイドラインによると以下の場合を頭部CTの適応と定めている。 【NICEガイドライン:national institute for health and clinical health excellence】 1、5分以上の意識消失 2、5分以上の健忘 ... -
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くも膜下出血のCT画像と解剖
クモ膜下出血( subarachnoid hemorrhage)のCT読影 くも膜下出血とはくも膜下腔にある脳表面の動脈が破裂することによって起こる。原因としては脳動脈瘤が最も多く、その他にも脳動静脈奇形やもやもや病、あるいは外傷によっても引き起こされる。クモ膜... -
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腫瘤影、結節影、粒状影の定義とその原因
腫瘤影、結節影、粒状影の違い レントゲンやCTにおいての陰影はその大きさによって名称が異なり、おおよそ次のように定義されている。 腫瘤影:3cm以上 結節影:5mm~3cm 粒状影:5mm以下 【粒状影について】 粒状影は細気管支やリンパ管といった管状...