MRI– category –
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中枢性めまいはMRIでは除外できないという話
めまい患者の対応でいちばん大事なのは脳血管障害による中枢性めまいなのか、それともBPPVや前庭神経炎などの末梢性めまいなのかの鑑別である。 神経診察が最も重要ということは言うまでもないが、眼振含め神経所見が全く異常のない場合はやはり画像検査... -
頚椎症疑いではMRIだけでなくレントゲンも必要
頚椎症を疑った時、もしくは除外する時に頚椎MRIだけ取って異常がなくてもそれでOKとしてはならない。頚椎は脊椎の中でも最もダイナミックに動く部分である。動きによって現れる病変(頚椎すべり症や環軸亜脱臼など)を見逃さないためにMRIに加えて前屈位... -
早期虚血性変化の評価方法(ASPECTS)
脳梗塞発症4.5時間以内の場合、tPAによる血栓溶解療法の適応となる。 が、その虚血の範囲が中大脳動脈領域の1/3を超えるような広範である場合には逆に出血のリスクが高くなるため推奨されない。画像的に中大脳動脈領域がどの程度虚血になっているのかを少... -
u-fiberとは何か
◯U-fiberとは何か(=弓状繊維) 大脳白質は脳表側の皮質の神経細胞から連続する神経線維からなるが、白質の繊維のうち隣り合う脳回同士を連絡するものをu-fiberという。u-fiberは皮質直下を走行していて脳の水平断画像でUの字になるためこう呼ばれる。 こ... -
慢性虚血性変化とはなにか(+画像)
慢性虚血性変化とはなにか 頭部MRIでT2強調像やFLAIR画像で脳室周囲白質や深部皮質下白質に高信号病変を呈するものを大脳白質病変という(T1では軽度低信号)。原因は脳症血管病が基盤となっており慢性的な循環不全が持続することにより、脳卒中発症お... -
拡散強調像高信号(ADC低信号)の鑑別
拡散強調像高信号(ADC低信号)の鑑別 拡散強調で高信号(ADCで低信号)となるのは水分子の拡散制限がある状態。 脳梗塞超急性期などが代表的な例であるが、病態としては大きく分けて3通りある。 1,細胞性浮腫 2,粘稠度増加 3,細胞密度増加 1... -
頭部MRIでT2スター撮影する意義
頭部MRIにおけるT2*(T2スター)撮影の意義 ◯T2スターは微小出血の検出に有用 T2強調画像とは多くの脳病変で敏感に高信号となるが、T2強調画像にはT2スター強調像、水強調画像など様々な撮像方法があり、鉄の見え方や実質のコントラストが変化する。T2... -
急性期脳梗塞でADCを撮る理由(T2 shine through)
急性期脳梗塞で拡散強調像(DWI:diffusion weighted image)、ADCを撮る理由 まずは、基礎知識の確認から… ◯細胞性浮腫について 正常な細胞では細胞膜にNa+K+ポンプがあり細胞内外でのイオンの輸送を行って細胞内のNaが少なく、細胞内のKが多くなるよ... -
脳解剖断面memo:放線冠〜内包、基底核、脳室、PICA/AICA
自分用memo ◯大脳基底核周辺 脳画像で内包の場所を見つけるポイントとは? | リハゴリ俱楽部 ◯1つ上の断面:放線冠 ◯もう一つの断面での放線冠 頭部MRIの正常解剖 - 画像診断cafe ◯第3脳室、第4脳室、中脳水道の位置関係 ☆中脳水道は中脳レベ... -
FLAIRをいつ撮るか
FLAIRとt2の違いその意義 ◯FLAIRとは FLAIRとはfluid attenuated inversion recoveryの略で”液体の信号を減弱させたIR法の画像”という意味。基本的にはT2強調画像と同じであるが、脳脊髄液の信号を減弱させている。端的に言えば、T2強調画像は水を高信...
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