***一部、旧はてなブログ時代の記事があります***
✅誤嚥性肺炎/嚥下機能低下
✅肺炎
急性の上気道症状を訴える患者のうち、本物の肺炎は5%だけ。全例にレントゲンは不要。バイタルサインの異常がどれだけあるかが大事。
肺炎の存在診断はレントゲンで十分。CTの適応は肺炎を疑うがレントゲン正常の場合。ただし、立位不可や側面像撮影できない高齢者ではCT撮影のハードルは下がる。
肺炎疑いの寝たきりの患者で正面レントゲンしか取れないと、感度はたったの65%しかない。側面像撮影が難しければCTを取るしかない。
重症化リスクのある肺炎あるいは肺炎球菌陽性、白血球減少、胸水貯留、空洞性病変、アルコール依存、重度の慢性肝疾患、脾摘後などが絶対適応。入院患者全例に血液培養という考え方も間違いではないが、明らかに軽症肺炎であれば血液培養の必要性は低い。
(高熱、痰なし、低Na、高LDH、高CRP、低Pltの6ポイント)
(肺炎でも気管支の壁肥厚が起こりえます。)
CRPもアルブミンも肝臓で作られるのでCRPをたくさん作る急性期にはタンパク工場で仕事が回らなくなってアルブミン産生が下がる。低アルブミン血症を見て「栄養状態も悪い」と誤解しないように
咳や喀痰、熱があってもレントゲン/CTで浸潤影がなければ気管支炎。気管支炎に抗生剤処方しても肺炎予防効果なし。むしろ耐性菌出現リスク増加