代謝内分泌– category –
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高中性脂肪血症への対応
高中性脂肪血症(高トリグリセリド血症)への対応TIPS 診断基準 トリグリセライド 150 mg/dL以上(空腹時採血):高トリグリセライド血症 175 mg/dL以上(随時採血):高トリグリセライド血症 *空腹時とは10時間以上の絶食後と定義される。 原因 体質や... -
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バセドウ病の診断と鑑別
バセドウ病の診断は①甲状腺中毒症状があること②TRAb陽性の2点で診断ができる。 本来は放射線ヨードで甲状腺接種率が高値であることで確定診断が必要であるが、検査の出来ない医療機関ではTRAb陽性でバセドウ病とみなして治療を開始している。 エコーでは... -
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バセドウ病でのメルカゾールの減量方法
メルカゾール(5mg)減量のメソッド ・2週間毎に採血が出来る時: ・FT3が基準値内まで下がった場合メルカゾールを減量する。 ・FT3が急速に改善している場合はメルカゾール2錠に、緩徐に改善している場合はメルカゾール2.5錠(2錠と3錠の隔日) ・メルカゾ... -
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糖尿病患者の外来でのフォロー(合併症監視)
●基本となる検査 ・身長、体重、BMI ・血糖値(空腹時血糖、随時血糖) ・平均血糖値(HbA1c) ・尿検査:尿糖、尿蛋白、尿ケトン ・血圧 ・脂質(TC、HDL、TG、LDL)(LDL=TCpHDL-TG/5) ●合併症予防の検査 ・眼科受診(眼底検査) 糖尿病性網膜症は失... -
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超速効型と持効型インスリンのどちらを増やすべきか
速効型インスリンは食後の高血糖を是正するために、持効型インスリンは一日全体の血糖値を下げるため主に空腹時の高血糖を是正するために使う(もちろん、責任インスリンと追加インスリンがそれぞれ単独に効果を表しているわけではないことは理解する必要... -
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甲状腺結節への対応
甲状腺結節への対応 ・甲状腺結節は加齢とともに増加する。他疾患精査の際に偶発的に見つかることが多い。 ・甲状腺結節の原因として、過形成によるコロイド甲状腺腫、甲状腺炎、甲状腺嚢胞、甲状腺腺腫、甲状腺がんなどがある。 ・甲状腺がんのリスク因... -
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褐色細胞腫のスクリーンング(カテコラミンとメタネフリンの違い)
二次性高血圧症の鑑別診断として褐色細胞腫が挙げられる。 褐色細胞腫とはアドレナリンやノルアドレナリンなど交感神経に作用するカテコミンを産生する腫瘍である(副腎髄質から産生される)。 症状としてはカテコラミンが過剰に作用してしまうので、高血... -
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サイログロブリン(Tg)測定の意義
サイログロブリン(Tg)は甲状腺特異抗原である。 甲状腺濾胞上皮細胞のみで産生され、甲状腺ホルモンT3やT4は再ログリブリンのチロシン残基のヨード化と縮合により生成するため甲状腺ホルモン産生に必須。 甲状腺分化癌全摘術後の経過観察に有用。 甲状腺が... -
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TgAbとTPOAb測定の意義
甲状腺機能低下症を見つけたらTgAbとTPOAbの測定を ・橋本病においてはTgAb(抗サイログロブリン抗体)、TPOAb(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)が陽性となる。どちらかが陽性であれば橋本病の組織病変があると考えて良い。橋本病の組織病変の有無と抗... -
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インスリン投与量の調節方法
基礎インスリンと追加インスリンの考え方 基礎インスリンは肝臓からの糖新生を制御し、食事と無関係に血糖を一定にするもの。 もし食事を一日中取らなければ一日中血糖は同じになる。 追加分泌のインスリンは、食事による血糖値上昇をもとのレベルにまで戻...