栄養学– category –
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栄養学
ビタミンと葉酸の補充に関して
栄養療法の際にはビタミン欠乏にも気を配る。主なものは次の通り ビタミンB1(チアミン) 不足するとウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群、脚気の原因に。低栄養患者でブドウ糖投与の際はビタミンB1も消費されて更に枯渇してしまうので、ブドウ糖の前にビ... -
栄養学
NPC/Nでカロリーバランスを計算する
NPC比率とは NPC/N比率とは非タンパクカロリー(non protein calorie)/窒素比のことで、これらは投与されたアミノ酸以外の栄養素(糖質+脂肪)から計算されるエネルギー量を投与アミノ酸に含まれる窒素量で割った比率である。 分子はkcal,分母はgと単位が... -
栄養学
アルブミンは栄養の指標として用いてよいのか?
・アルブミンは栄養の指標として用いられるのが一般的な時代もあった。 ・しかし、現在欧米の学会ではアルブミンは入院患者においては炎症による変化が大きいため、疾患の重症度や予後の指標としては良い指標になるが、現在の栄養状態を表す指標としては適... -
栄養学
経腸栄養で下痢が起こったときの対応
・下痢の原因について考える ◯抗生剤投与歴があれば、CD感染症などによる下痢も考慮する。CD陽性であればビオフェルミンなどの整腸剤で下痢が落ち着くのを待つ。その後GFOを2,3日投与して落ち着いていれば経腸栄養再開。 ◯CD検査が陰性であっても、便培養... -
栄養学
いつST介入の依頼をするか
誤嚥性肺炎の入院患者などで嚥下機能低下が見込まれる場合、ST介入を依頼することがある。 しかし、全例ST依頼をしていてはSTもマンパワー的に対応が困難となってしまう。 嚥下機能の大前提として 意識障害がない(食べ物を認識できる覚醒度) 呼吸不全が... -
栄養学
腎不全はは低たんぱく食だが透析導入後は高タンパク食となる理由
腎機能障害患者では腎不全の進行を抑えるために蛋白制限が必要。高タンパク食は糸球体濾過に影響を及ぼしてしまうからである。蛋白食摂取でできる窒素代謝物が糸球体で処理されるが、腎機能が低下していると、作られる窒素代謝物を糸球体で濾過できなくな... -
栄養学
胃管を挿入したまま食事開始してよいのか?
経口摂取が出来ず経鼻胃管を挿入している患者でも、全身状態が改善し嚥下機能も改善してくると食事摂取開始することがある。しかし食事開始が本当に大丈夫かどうかわからない時は経鼻胃管を挿入したまま食事開始をすることがある。注意点としては、経鼻胃... -
栄養学
嚥下調節食の分類のメモ書き
嚥下調節食の分類の備忘録 嚥下機能低下で食事を再開する時は嚥下コードを参考に開始しましょう。 嚥下障害の患者さんの食事は、咀嚼しやすい状態に調整された嚥下調整食が適している。嚥下調整食は、ただやわらかくかみやすいだけではなく、むせることな... -
栄養学
誤嚥がある時に経腸栄養は中止するべきか
経管栄養をしている患者で誤嚥がある場合、どうするか。 経管栄養は腸管粘膜の萎縮の予防およびbacterial translocationを防いでくれるので、禁忌がなければ推奨される(禁忌=腸閉塞、重篤な下痢、循環動態が不安定など) もし誤嚥した場合は次の項目をチ... -
栄養学
AKIではタンパク制限を行ってはならない
AKIやCKDの急性病態においてはBUNが上昇するという理由でタンパク質投与を控えてはならない。 侵襲が強いと異化が亢進してしまうが、タンパク質投与にて抑制が可能である。 ESPENガイドラインでは1.5g/kg IBW/dayぐらいが現実的に求められる(腎代替療法の...