感染症– category –
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感染症
ピペラシリンは広域スペクトラムでも緑膿菌にしか用いられない理由
ピペラシリンはアミノペニシリンが修飾された非常に広域なスペクトラムを有するペニシリン系抗生物質。 ピペラシリンは緑膿菌に加えて、その他多くのグラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性菌にも効果を有する。が、広域なスペクトラムに反して臨床現場では... -
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悪寒、悪寒戦慄、寒気の違い
悪寒には医学的にグレードが分けられていて、程度の強い順に 悪寒戦慄>悪寒>寒気 と言われている。 【医学用語としての違い】 悪寒戦慄(shaking chill): 歯がガチガチ鳴るぐらいの震え(止めようと思っても止まらない) 悪寒(chill): 毛布を何枚か被... -
感染症
風邪の対症療法の一例(咳、鼻水、咽頭痛)
風邪の主症状は咳、咽頭痛、鼻水の3つ。 ウィルス性感染であれば対症療法で様子を見て良い。 以下、処方の一例 【咳】 メジコン®(デキストロメトルファン)15mg1回1錠を1日3回 or 麦門冬湯(ばくもんどうとう)1回3gを1日3回 メジコン®(デキ... -
感染症
”風邪”患者へのアプローチ
ERに風邪を訴えてきた患者が来た場合どうアプローチすればよいか 典型的な風邪では鼻汁、咽頭痛、咳嗽が急性に、そして同程度に生じる。 (3領域にまたがるのがウィルス性の特徴。細菌感染が同時に多領域に起こることは稀) 症状が単領域の場合でも殆... -
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市中肺炎の退院基準(by IDSA)
市中肺炎の退院基準 市中肺炎とは… 一般社会生活を送っている人に見られる肺炎であり、普通の社会生活を営んでいる健康人に多い(高齢者や何らかの基礎疾患を有している人々も当然かかりうる)。入院中の患者に合併する院内肺炎と対をなす概念である。 ... -
感染症
風邪、気管支炎、肺炎の違い
風邪、気管支炎、肺炎の違い 【風邪と気管支炎の違い】 風邪=ウィルスや細菌が上気道や鼻の粘膜に侵入し、咳や鼻水を呈する 気管支炎=ウィルスや細菌が気管支の粘膜に侵入し、痰を絡んだ咳が出る 気管支炎とは所謂風邪による炎症が気管から気管支... -
感染症
肺炎疑いでいつ胸部レントゲンを取るべきか
◯上気道症状患者の中で肺炎は5%だけ 肺炎を疑うには病歴、身体所見、画像検査の3つが大事。 一般的には咳嗽や喀痰、発熱などの症状を呈している患者の胸部レントゲンで浸潤影を認めたときに肺炎と診断される。 単純に考えれば咳嗽、喀痰、発熱など上気... -
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溶連菌咽頭炎の治療で抗菌薬10日間必要な理由
溶連菌咽頭炎の治療で抗菌薬投与10日間必要な理由 【溶連菌咽頭炎とは】 急性咽頭炎は細菌性とウィルス性に分けられる。80-90%がウィルス性と言われており抗菌薬の必要がないが、残りは細菌性の咽頭炎である。細菌性とウィルス性の鑑別、そして不必要... -
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細菌性肺炎に対する治療薬の選び方
【細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別】 まず、治療しようとしている肺炎が細菌性肺炎であるかどうか判断が必要。以下の6項目で4項目以上満たせば非定型肺炎疑い、3項目以下であれば細菌性肺炎疑いである。(感度78%,特異度92%) ・60歳未満(細菌性肺炎... -
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急性喉頭蓋炎の診断:vallecula signとthumb sign
急性喉頭蓋炎を疑ったら頚部レントゲンを取るべし 急性喉頭蓋炎とは喉頭蓋が細菌感染により腫脹し、上気道閉塞をきたす。成人発症でも15%は気管挿管が必要で、0.6%は死亡するという非常に危険な疾患でもある。 【急性喉頭蓋炎とは】 ・症状:咽頭痛、...