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ER
呼吸困難患者への問診と鑑別
呼吸困難へのアプローチ ・急性発症か、慢性発症かを問診する →突然発症であれば気胸、肺塞栓、アナフィラキシーが疑わしい ・慢性発症であれば鑑別は幅広くなる →血液検査、胸部レントゲン、心電図は必要 ・病態としては大きく分けて【心疾患】【... -
抗菌薬
ピペラシリンは広域スペクトラムでも緑膿菌にしか用いられない理由
ピペラシリンはアミノペニシリンが修飾された非常に広域なスペクトラムを有するペニシリン系抗生物質。 ピペラシリンは緑膿菌に加えて、その他多くのグラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性菌にも効果を有する。が、広域なスペクトラムに反して臨床現場では... -
消化器
便秘の鑑別と検査
【便秘の鑑別】 大腸がん 問診:便秘、血便、体重減少、食欲不振、嘔気・嘔吐 所見:腹部腫瘤、直腸診での腫瘤触知 検査:便潜血、大腸内視鏡 ☆50歳以上で大腸内視鏡検査歴のない患者ではスクリーニング目的で大腸内視鏡施行を考慮してもよい。 腸閉塞... -
手技・身体診察
吐血と喀血、血痰の違い
吐血と喀血は似ている言葉であるが、医学的な定義は異なる。 端的に言うと… 吐血=消化器系からの出血 喀血=気道からの出血 である。 喀血は気管支や肺などの気道からの出血であるが、原因としては気管支動脈と肺動脈のシャントの破綻などが多い。肺へ... -
診断基準・スコア
TIAのリスク評価:ABCD2スコア
TIA(一過性脳虚血発作)の診断:ABCD2スコア 【TIAとは】 TIAとは脳虚血によって生じる一過性の神経学的異常(麻痺、言語障害、視野障害など)。TIAの症状として失神が連想されることがあるが、頻度としては多くない。 その失神がTIAによるものと診断す... -
感染症
悪寒、悪寒戦慄、寒気の違い
悪寒には医学的にグレードが分けられていて、程度の強い順に 悪寒戦慄>悪寒>寒気 と言われている。 【医学用語としての違い】 悪寒戦慄(shaking chill): 歯がガチガチ鳴るぐらいの震え(止めようと思っても止まらない) 悪寒(chill): 毛布を何枚か被... -
薬理
風邪の対症療法の一例(咳、鼻水、咽頭痛)
風邪の主症状は咳、咽頭痛、鼻水の3つ。 ウィルス性感染であれば対症療法で様子を見て良い。 以下、処方の一例 【咳】 メジコン®(デキストロメトルファン)15mg1回1錠を1日3回 or 麦門冬湯(ばくもんどうとう)1回3gを1日3回 メジコン®(デキ... -
感染症
”風邪”患者へのアプローチ
ERに風邪を訴えてきた患者が来た場合どうアプローチすればよいか 典型的な風邪では鼻汁、咽頭痛、咳嗽が急性に、そして同程度に生じる。 (3領域にまたがるのがウィルス性の特徴。細菌感染が同時に多領域に起こることは稀) 症状が単領域の場合でも殆... -
ER
熱傷へのアプローチ
熱傷へのアプローチ 【ポイント】 ・バイタル評価、酸素投与・輸液により全身状態の安定化 ・疼痛を抑えるために氷冷した生理食塩水にひたしておいた滅菌タオルで熱傷部位を覆う(痛みを訴えなくなるまで続ける。20〜30分) ・冷却でも痛みが続けば... -
循環器
CK-MBとトロポニンの違い
CK-MBもトロポニンTも心筋の障害マーカー。それぞれの違いをまとめ CK-MB: 心筋に豊富に存在するが、多臓器にもある。 特異度が低いため(88%)、何度か検査が必要 心筋の障害後、4〜8時間で上昇 12〜18時間でピーク。 発症後24時間で感度は55%に...