血液– category –
-
血液
白血球検査(機械分類と目視法の違い)
白血球測定においては機械分類と目視分類とがある。 名前の通り機械分類は機械を使って大量の白血球を自動で分類してくれる。一方で目視法というのは100個程度の白血球を検査技師が顕微鏡下で肉眼的に観察して好中球や好酸球など割合の分類を行ってくれる... -
血液
腫瘍崩壊症候群で低カルシウム血症になる理由
腫瘍崩壊症候群で低カルシウム血症になる理由 腫瘍崩壊症候群とは白血病や悪性リンパ腫などの化学療法の際に腫瘍細胞が破壊されて腫瘍細胞の内容物が血管に流出し、高カリウム、高尿酸血症、高リン酸血症、低カルシウム血症などを呈する病態である。血中... -
血液
白血病治療でメイロンを投与する理由
白血病治療でメイロン®を投与する理由 白血病の治療で化学療法を行う場合は腫瘍崩壊症候群に注意が必要。腫瘍細胞が大量に破壊されることによって腫瘍細胞の成分が血中に流入することによって引き起こされる。高カリウム血症、高リン血症、高尿酸血症、... -
血液
軽度貧血の患者にすぐ輸血してはいけない理由
【貧血の基準】 成人男性 Hb14 g/dL未満 成人女性 Hb12 g/dL未満 高齢者 Hb11 g/dL未満 急性に消化管出血が起こっていてどんどんと貧血が進行している場合などでない限り、慢性の軽度貧血患者にすぐに輸血をしてはならない。例えば高齢者でHb9-10だと貧... -
血液
鉄欠乏性貧血に鉄剤をいつまで続けるか
鉄欠乏性貧血をみつけたら… 多くの場合は鉄欠乏性貧血(高齢者の消化管出血だったり、女性の月経によるものであったり)。鉄欠乏性貧血はヘモグロビンの材料となる鉄がないために赤血球の袋に入るコンテンツがなくなり、低色素性小球性貧血となる。 診... -
血液
急性期DICの診断基準
DIC(播種性血管内凝固症候群)の診断基準 ・DICとは DICとは種々の基礎疾患(敗血症、悪性腫瘍、産科疾患、高度外傷など)を元に血液凝固能が亢進し、全身の細小血管に血栓が多発し、臓器の虚血性機能障害をきたす疾患である。凝固因子や血小板は消費さ... -
血液
甲状腺機能低下症で貧血になる理由(メモ)
甲状腺機能低下症で貧血になる機序(メモ) 1,エリスロポエチンの問題 腎性貧血甲状腺ホルモンは腎臓におけるエリスロポエチンの産生に関与しており、貧血が長引くとエリスロポエチンの産生の低下をきたし、骨髄における赤血球への分化を抑制してしま... -
血液
PT-INRの治療域と延長時の対応
◯ワルファリンはビタミンK依存性の凝固因子(Ⅱ因子、Ⅶ因子、Ⅸ因子、Ⅹ因子)を阻害することで抗凝固作用を示す。適応としては長期の臥床患者の静脈血栓症の治療や心房細動に寄る血栓形成の抑制、心臓人工弁置換術後の血栓の予防などである。 ◯ワルファリ... -
血液
眼瞼結膜の貧血の見方
眼瞼結膜蒼白とはどのようなものか。写真で比較 眼瞼結膜蒼白のポイントは眼瞼結膜の前側と後側の色の比較である。 前側の縁が赤色で後ろ側が白くなっているのが正常。前側の縁も後ろ側も同じく白色になっているのが貧血のサイン。 眼瞼結膜... -
血液
FDPとDダイマーの違い
血液凝固反応が起こると最終的にフィブリノーゲンがフィブリンになって安定化する。 画像引用*1 フィブリンは損傷血管を覆うことで保護するが、永久に持続するわけではなく、プラスミンを始めとした線溶系によって溶かされる。FDPとはフィブリノーゲンや...