血液– category –
-
血液
G-CSFとGM-CSFの違い
G-CSFとGM-CSFの違い(M-CSFについても追記) ■それぞれ何の略か G-CSFとは:顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte-colony stimulating factor: G-CSF)のこと。 GM-CSFとは:顆粒球単球コロニー刺激因子(Granulocyte Macrophage colony-stimulating F... -
血液
好中球の核の過分葉とは何か
好中球の核の過分葉とは何か 好中球とは白血球の一種であり、侵入してきた細菌や真菌を貪食することで感染から身を守る働きをしている。好中球の元となる細胞は骨髄の造血幹細胞であるが、好中球になる細胞はこれは次のように成熟・分化していく。 骨... -
血液
抗リン脂質抗体症候群でAPTTが延長する理由
抗リン脂質抗体症候群でAPTTが延長するのは何故か 【抗リン脂質抗体症候群とは】 リン脂質、あるいはリン脂質結合タンパク質に対する自己抗体(抗カルジオリピン抗体、ループス抗凝固因子)などが作られてしまい、動静脈血栓や習慣性流産などを引き起... -
血液
サリドマイドの作用機序〜多発性骨髄腫治療薬〜
■多発性骨髄腫とは 多発性骨髄腫とは骨髄において形質細胞が単クローン性に増殖するリンパ系腫瘍である。 症状としては以下のものが代表的。 ・腰背部痛などの骨病変 ・骨髄機能抑制による貧血、易感染性、出血傾向 ・アルブミンの低下(単クローン性の... -
血液
可溶性IL2受容体(sIL-2R)高値の原因と意義
■IL2受容体とは何か IL2(インターロイキン2)とは活性化ヘルパーT細胞から分泌されるサイトカインで、リンパ球や腫瘍細胞のの表面にあるIL2受容体(IL2R)に結合し、これら免疫細胞を活性化させる役割を有する。 IL2受容体はα鎖、β鎖、γ鎖の3つのユニッ... -
血液
デスモプレシンの作用機序(vonwillebrand病の治療)
■vonwillebrand病の病態 常染色体遺伝子の異常により、vonwillebrand因子を正常に作れなくなり、血小板の血管内組織への粘着がうまくいかずに一次止血障害をきたしてしまう疾患である。 vonwillebrand因子とは血管内皮で産生され、血管のコラーゲンと血... -
血液
DICにおけるDダイマー/FDP比の意義
■DICとは DIC(播種性血管内凝固症候群)とは何らかの基礎疾患により全身の血管内において血栓が形成されやすくなり、血小板や凝固因子が過剰に消費され、出血傾向になってしまう病態である。 DICでは形成された血栓を溶かすために線溶系が亢進し、凝固... -
血液
無効造血の原因とその覚え方
無効造血とは芽球が正常に分化出来ずに血管内に出る前にアポトーシスによって骨髄内で破壊されてしまう状態の事を言う。骨髄赤芽球は過形成で、少しでも鉄分を利用してもらおうと積極的に鉄を骨髄に送り込むので血漿鉄消失時間(PIDT1/2)は短縮している。し... -
血液
巨大脾腫の原因とゴロ・覚え方
巨大脾腫(巨脾)の原因としては ・慢性骨髄性白血病 ・骨髄線維症 ・真性多血症 ・特発性門脈圧亢進症 ・マラリア などが代表的。 ゴロ合わせとしては 巨大秘書に困るマライア、こんにゃくのせいにした 巨大秘書:巨大脾腫 困る:CML(慢性骨髄性白血... -
血液
pivkaⅡ上昇の原因と偽陽性について
pivkaⅡとはprotein induced by vitamine K absence or antagonist-Ⅱの略である。日本語で言えばビタミンK欠乏状態で誘導されるタンパク質ということになる。臨床的にはPIVKA2が陽性であれば肝臓がんが疑われる。肝細胞癌の腫瘍マーカーとして他にはAFPやAF...