泌尿器– category –
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泌尿器
プレーン徴候は精巣捻転の診断に有用か?
プレーン徴候は精巣捻転の診断に有用か? 【プレーン徴候の機序】 プレーン徴候(prehn徴候)とは急性陰嚢痛の患者に対して精巣を挙上することで痛みが増強する徴候である。精巣を持ち上げて痛みが軽快すれば精巣上体炎を疑い、痛みが増強すれば精巣捻転... -
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急性前立腺炎の疑い方
急性前立腺炎の疑い方(メモ) 【イメージ図】 ◯原因 尿道カテーテル操作や前立腺生検が原因となりうる。 が、9割は原因不明。 ◯症状 排尿困難、尿意切迫感、頻尿などの尿路閉塞症状があればかなり疑わしい また、CVA叩打痛が無いことも大事(腎盂... -
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尿路結石発作が明け方に多いのは何故か
尿路結石発作が明け方に多いのは何故か 【尿路結石のイメージ図】 参照:第2章 腎・泌尿器領域の主な疾患 結石 尿路結石発作とは腎臓、尿管、尿道といった尿路に石が嵌頓することによって突然の激痛を生じることをいう。 Circadian pattern in occu... -
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尿管結石疑いに腹部エコーはするべきか?
尿管結石の診断の1つとして腹部エコーが用いられることがある エコーは非侵襲的で簡単に実施できるが術者の熟練度も求められる検査でもある。 とある報告によると(Ultrasonography versus Computed Tomography for Suspected Nephrolithiasis) 救急医... -
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急性尿閉への対応
「尿がでません」で来院する救急患者への対応 ☆尿閉と無尿の違いは以下参照(尿閉と無尿の違いとその原因 - とある研修医の雑記帳)) ・どんな症状で来るか 排尿困難、残尿感、尿勢低下、尿線途絶、下腹部の不快感など ・原因となる内服薬の確認 ... -
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急性膀胱炎へのアプローチ(メモ)
急性膀胱炎へのアプローチ 【臨床症状】頻尿、尿意切迫感、排尿痛、恥骨上部の疼痛、血尿(出血性膀胱炎を合併していれば) 【発症経過】通常急激で発症から24時間以内に受診することが多い。 ROS(ー):発熱、悪寒、悪心、側腹部痛、肋骨脊柱... -
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腎盂腎炎疑いへのアプローチ
腎盂腎炎;単純性と複雑性 尿路に基礎疾患のない健常人に起こる単純性腎盂腎炎と、尿路に基礎疾患のある患者に起こる複雑性腎盂腎炎にわけられる(基礎疾患とは尿路結石、腫瘍、前立腺肥大、尿路奇形、カテーテル留置など)。 急性単純性腎盂腎炎→ 好発... -
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膿尿と細菌尿の違い
膿尿の定義:尿沈渣で白血球を5個/HPF以上認めること。 細菌尿の定義:尿を1ml培養し、得られたコロニーから尿1ml中の細菌数を計算し、10万CFU/ml以上であれば正常よりも優位に細菌の多い尿(=細菌尿)とみなされる。尿検体は中間尿でも良い。また、... -
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細菌尿=尿路感染症ではない
尿沈渣検査で細菌尿を認めるからといって尿路感染症となるわけではない。尿から細菌が検出されるが、特に症状を認めないことを無症候性細菌尿という。 無症候性細菌尿は若い健康的な女子でも5%ほど認められ、特に高齢者では40ー50%が無症候性細菌尿... -
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尿定性検査(白血球、亜硝酸塩陽性)の意義の違い
尿定性における白血球{WBC)陽性と亜硝酸塩陽性の意味 尿定性検査 ・白血球陽性→白血球のエラスターゼ酵素への反応をみるもの。尿中に白血球が存在する、つまり膿尿であることを示唆するが必ずしも尿路感染症であることを意味しない。 例えば虫垂炎、膵...