放射線科– category –
-
膝外傷でいつレントゲンが必要になるか(オタワ膝ルール)
膝外傷でいつレントゲンの適応になるか(オタワ膝ルール) 膝外傷患者においては骨折よりも靭帯の損傷や半月板損傷が多く、骨折を見つけるためにレントゲンをとっても意味のないことが多い。オタワでは医療費の観点から無駄なレントゲン撮影をやめようと... -
腹部単純レントゲンはいつ取るか
腹部単純レントゲンの適応 胸部レントゲンは肺炎を疑う時やあるいは健康診断など撮影する機会が多いが、腹部単純レントゲンは一般的に撮影頻度は少ない。どのような時に腹部単純レントゲンの撮影を考えるべきなのだろうか。 1,腸閉塞を疑う時 腸管が... -
四肢の単純X線の読影ポイント(ABCSルール)
四肢の単純レントゲンの見方 ABCSに着目して読影する。 A:alignment(配列) 骨相互の位置関係を確認。そして1つの骨膜がきれいに揃っているか(連続性)見る。 B;bone(骨) 骨の中を見る。濃くなってないか、薄くなってないか。 C;Cartilage(軟骨... -
くも膜下出血のCT画像と解剖
クモ膜下出血( subarachnoid hemorrhage)のCT読影 くも膜下出血とはくも膜下腔にある脳表面の動脈が破裂することによって起こる。原因としては脳動脈瘤が最も多く、その他にも脳動静脈奇形やもやもや病、あるいは外傷によっても引き起こされる。クモ膜... -
腫瘤影、結節影、粒状影の定義とその原因
腫瘤影、結節影、粒状影の違い レントゲンやCTにおいての陰影はその大きさによって名称が異なり、おおよそ次のように定義されている。 腫瘤影:3cm以上 結節影:5mm~3cm 粒状影:5mm以下 【粒状影について】 粒状影は細気管支やリンパ管といった管状... -
胸部レントゲンの心陰影の見方
心陰影の見方 胸部レントゲンでは心臓の陰影は右を2弓、左4弓に分けられる。それぞれ対応する解剖学的構造は以下のとおり 右1弓:上大静脈 右2弓:右房 左1弓:大動脈弓 左2弓:肺動脈 左3弓:左房 左4弓:左室 引用元*1 もう一つ同じよう... -
肺門部陰影増強とは何か(画像)
肺門部陰影増強の原因 肺門部とは何か 肺門部とは肺の入り口にある中枢の気管支の事を言う。対になる言葉として肺野部があり、肺野部は肺のより末梢を意味するものである。肺がんにおいては肺門部にできやすいタイプ(扁平上皮癌、小細胞がん)と肺野部... -
傍気管線の増大とその原因(画像付き)
傍気管線とは 傍気管線は気管の右側の壁が右肺と接している部位がレントゲンで線として写るものである(およそ健常人の90%に認められる所見)。傍気管線の大きさは正常であれば4mm以下である。4mm以上に増大している場合は次の疾患を示唆する。 →傍... -
心胸比(CTR)の計算式
心胸比(CTR)の計算式 心拡大があるかどうかは心臓と胸郭の比率を計算することによって判定することが出来る。心臓と胸郭の比率は心胸比=CTR(cardiothoracic raio)とも呼ばれる。 Chest x ray basicsより画像引用 胸郭の長さは胸郭の最大内径を測... -
放射線治療の前に貧血の是正をする理由
放射線治療において、低酸素状態の細胞よりも高酸素状態の細胞のほうが細胞致死率が高い。このことを酸素効果と呼ぶ。 放射線照射によって生じたフリーラジカルは分子酸素と反応してペルオキシルラジカルを形成し、これが組織損傷に大きな役割を果たして...
12