独特な言い回し(医学用語)– category –
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バタフライシャドウの見方と意義
バタフライシャドウの見方と意義 参考:リアルバタフライ ◯左心不全で肺うっ血が起こる→バタフライシャドウ(butterfly shadow) 左心不全により左室の拍出量が低下すると左房圧力が上昇→肺静脈圧上昇→肺うっ血がおこる。肺うっ血とは肺の毛細血管... -
急性硬膜下血腫が三日月型になる理由
急性硬膜下血腫の頭部CTで三日月型になる理由 ・急性硬膜下血腫とは 急性硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い - つねぴーblogより 急性硬膜下血腫の原因として脳表の微小血管損傷もしくは架橋静脈の断裂により出血する場合、そして脳挫傷に伴なう脳実質から... -
疥癬トンネルとは何か
疥癬とはヒゼンダニによる皮膚感染症。 他の多くの虫刺されとは異なり、いつの間にか皮膚に感染して2ヶ月ほどで全身に広がり全身に皮疹が出現する。(丘疹、結節、疥癬トンネルなど) ヒゼンダニは高熱や乾燥に弱く、人間の皮膚が生息にちょうど適して... -
tree in bud appearanceとは何か
tree in bud appearanceとは胸部CTにおいて肺結核で見られる所見。 Tree-in-bud sign (lung) | Radiology Reference Article | Radiopaedia.org 【tree in budのイラスト】 小葉中心製の粒状影とそれとつながる細気管支において陰影が出現している。 h... -
羽ばたき振戦の意義(+動画)
羽ばたき振戦とは患者の両上肢をまっすぐと伸ばしてもらい、手関節を背屈させた状態で保持するように指示すると筋緊張の消失と手関節の緊張による背屈位が交互に繰り返され、両手をパタパタと羽ばたかせるようにみえる徴候。固定姿勢を保持できないことか... -
気管支拡張の見方とその原因(signet ring sign)
CTにおける”気管支拡張”所見の見方 外から肺に取り入れた酸素を血液を介して全身に運ぶために、肺動脈と気管支は並走している。本来であれば肺動脈径と気管支径の大きさは同じようなものであるが、気管支径の方が肺動脈よりも大きくなっている場合を”気... -
たこつぼ型心筋症と心筋梗塞の違い
たこつぼ型心筋症と心筋梗塞の違い たこつぼ型心筋症とは胸痛とST上昇など心筋梗塞に似た心電図変化を認めながら冠動脈の有意狭窄を認めない状態を言う。原因は明らかになっていないが、精神的あるいは身体的ストレスを受けた高齢女性に発症しやすいこと... -
橈骨神経麻痺への対応
橈骨神経麻痺(土曜の夜麻痺)への対応 【撓骨神経麻痺とは】 深く飲酒をしたり睡眠薬を飲んで片腕を下にして眠りにつくと橈骨神経が長時間圧迫されて撓骨神経麻痺となる。本来であれば寝返りにより圧迫が解除されるが深い眠りの場合それが出来ずに神経... -
進行性核上性麻痺でハチドリサインとなる話
進行性核上性麻痺(PSP)とは 中年期以降に発症し、淡蒼球、視床下核、小脳歯状核、赤核、黒質、脳幹 被蓋の神経細胞が脱落し、異常リン酸化タウ蛋白が神経細胞内およびグリア細胞内に蓄積する疾患である。 神経学的には易転倒性、核上性注視麻痺、パーキ... -
総肺静脈還流異常症で雪だるま状陰影になる話
総肺静脈還流異常症とは 本来肺静脈は左心房に流れるが、本症では右心系に流れ込んでしまう。この血行動態だと血液の酸素化が行われないので生存は不可能そうであるが、本症では心房中隔欠損症を合併しているので右房から一部の血液は左房に流れ酸素か...