皮膚科– category –
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皮膚科
蜂窩織炎へのアプローチ
・蜂窩織炎(蜂巣炎)とは 深部皮下結合組織において起こる皮膚感染症で、下肢や顔面、手などに好発するが身体のどこにでも生じうる。境界は不明瞭で圧痛、熱感、浮腫などを呈する。 似た感染症として丹毒があるが、丹毒はより表層の皮下組織を侵す。 ... -
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蕁麻疹患者への対応@救急外来
蕁麻疹患者への対応 ●蕁麻疹とは 蕁麻疹は何らかの原因で境界明瞭でわずかに隆起した膨疹とその周囲を囲む環状の紅斑から構成される。症状は一過性で24時間以内に色素沈着を残さずに消退する。圧迫により褪色し、圧痛がないのもポイント。多くの場合か... -
皮膚科
帯状疱疹の入院適応
帯状疱疹とは水疱・帯状疱疹ウィルス(VZV)の再活性によって疼痛や皮疹が出現する疾患である。多くの場合は外来通院で治療可能でアシクロビルの内服で対応できる。 が、帯状疱疹はただの皮膚の痛みだけでなく、全身に合併症を起こす可能性があるので注... -
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蜂窩織炎と壊死性軟部組織感染症の鑑別(LRINECスコア)
蜂窩織炎と壊死性軟部組織感染症の違い 蜂窩織炎 全身状態良好(元気) 症状が日単位で進行 水疱や血疱はなし 見かけどおりの痛がり方 発赤部位のみで圧痛を認める 壊死性軟部組織感染症 全身状態不良(しんどそう) 症状が時間単位で進行 水疱や血疱... -
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筋トレをすると禿げるのは何故か
筋トレをするとハゲるのは何故か ・筋トレをすると男性ホルモンであるアンドロゲンの分泌が亢進する。 ・アンドロゲンは精巣で95%作られ、副腎で5%作られる。 ・アンドロゲンの役割は筋力の増強、性欲の亢進、内臓脂肪の抑制、集中力の増加など。 ... -
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白色皮膚描記症と赤色皮膚描記症の違い
白色皮膚描記症と赤色(紅色)皮膚描記症の違い 皮膚をこすった時に、こすった場所に白い線が出来れば白色皮膚描記症、赤い線が出れば赤色皮膚描記症。 白色皮膚描記症の原因として有名なのがアトピー性皮膚炎である。これは血管反応の異常でありひっ... -
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結節性紅斑の原因疾患の覚え方
結節性紅斑のゴロ 結節性紅斑とは皮下の脂肪細胞が炎症を起こし、圧痛結節ができる紅斑である。若年の女性に多く発症し、部位としては下腿前面に多い。重症の場合は太ももや腕にも出現する。経過としては2〜3週間で消えることが多い。 原因疾患は多... -
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湿疹三角とその覚え方
湿疹三角とそのゴロ合わせ 湿疹とは外的刺激が経皮的に体内に進入することによって生じる皮膚炎である(湿疹は皮膚炎と同義語)。湿疹は症状から急性湿疹と慢性湿疹に分けられる。 急性湿疹:紅斑、丘疹、小水泡、嚢胞、浸潤(びらん)、結痂(痂皮)、... -
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びらんと潰瘍の違い
びらんと潰瘍の違い 「びらん」「潰瘍」はカラダのどこに出来るかによって定義が若干異なる。 ■皮疹の場合(皮膚科領域) 「びらん」とは表皮基底層までの欠損であり、水泡や嚢胞などに続発する皮疹である。あとに瘢痕を残さない。 「潰瘍」とは表皮の... -
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PUVA療法の適応とその覚え方
PUVA療法とは何か(PUVAとはpsoralen ultraviolet Aの略) 光感作物質のソラレン誘導体を投与した後に、長波長紫外線UVAをブラックライトで照射することにより人工的に日焼けを起こさせる治療法である。 PUVA療法の原理 ソラレンは細胞核のピリミジン...