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A-aDO2開大の原因と計算式
■A-aDO2とは A-aDO2とは肺胞気酸素分圧(PAO2)と動脈血酸素分圧(PaO2)の差のことである。 Dはdifferenceの頭文字、差を意味している。 正常なガス交換の場合A-aDO2が0になることが理想であるが、実際は生理的な換気血流不均等やシャントが存在するため、... -
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SaO2とSpO2の違い(+血液ガス表記の読み方)
動脈血中のヘモグロビンのうち、何%が酸素と結びついているかを表したものを動脈血酸素飽和度といいSaO2で表す。このaはarterial(動脈)に由来している。 臨床では簡便で非侵襲的なパルスオキシメーターで測定することが多く、この場合は経皮的酸素飽和... -
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脳震盪とびまん性軸索損傷の違い
頭部外傷患者が来て意識レベルが低下しているが、頭部CTでは異常を認めない時、同解釈すればよいのか。 頭部の急速な加速や同様、回転による外力などによって脳実質が揺さぶられることによって生じる一次性の脳損傷のことを「びまん性脳損傷」と呼び、脳... -
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アレンのテスト:方法と意義
■allen's testとは何か 橈骨動脈から手掌にかけての解剖学的特徴として、橈骨動脈と尺骨動脈が手のひらで ループを作り、そこから手指に動脈血を供給しているという動脈の二重支配がある。もしこのループの形成が不完全な場合は、橈骨動脈が閉塞した時に... -
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筋性防御、板状硬、反跳痛の違いとそれぞれの有用性
虫垂炎や胆嚢炎などの炎症が腹膜に波及すると腹膜刺激症状という特有の症状が現れる。腹膜刺激症状の検査法は様々あり、ここでは筋性防御、板状硬、打診痛、咳嗽試験、反跳痛などなどをご紹介 筋性防御 腹壁を押し下げ痛みが出現するときに起こる腹筋の... -
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心房細動と心房粗動の違い
心房細動(AF)とは 心房の各部分の高頻度で無秩序な電気的興奮(多数のリエントリー回路)によって起こる。心房細動では左房内に血栓を生じやすく、それが流出して脳梗塞を合併することがあるので要注意。 心電図上の特徴 1:基線の細かな動揺(f波)(... -
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Ⅲ音とⅣ音のメカニズム
■正常な心音について 正常な心臓において心音はどのように現れるのか まずは1音と2音に注目して見ていくと… 1、心房収縮: 心房に残っている血液を心室に送り出す 2、僧帽弁・三尖弁閉鎖: 心室圧が心房圧よりも高くなると僧帽弁と三尖弁が閉鎖す... -
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カーテン徴候の病態生理とその見方
カーテン徴候はどういうメカニズムで起こるのか 舌咽神経と迷走神経は、咽頭の運動を支配しており、これらの神経が障害されると咽頭はうまく運動できなくなる。患者さんに「あー」っと声を出させることで、軟口蓋の動き、口蓋垂の偏位、カーテン徴候の有... -
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球麻痺と偽性球麻痺の違い
球麻痺と偽性球麻痺の話 球麻痺の球とは延髄のことを指す。延髄を外側から見るとボールのように丸いのでこのような名前がついた。つまり球麻痺とは延髄麻痺を意味する言葉なのだが、臨床的には延髄の運動神経核(Ⅸ、Ⅹ、Ⅻ)の麻痺に限定して用いられる。... -
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early CT signとは何か(超急性期脳梗塞所見)
early CT signとは何か 脳梗塞の超急性期において頭部CTで認められる所見をearly CT signという。 一般的に頭部CTにおいて梗塞巣は発症6時間を過ぎてから低吸収域として認められ、鮮明にみられるようになるには24時間ほど必要である。ただし、心原...