PPIは逆流性食道炎には8週間、十二指腸潰瘍には6週間の処方が認められている。
それ以上の処方をする場合は、「維持療法の必要な難治性逆流性食道炎」という病名で維持療法の適応となる。(*PPIの中でもパリエット20mgは維持療法が認められていない)
逆流性食道炎の患者でPPIをいつまで続けるべきかは患者さんによる。
食生活の改善や減量などによって症状がなくなれば中止可能。
一方で、薬をやめて不快な症状が再発するようであれば維持療法を検討するべきであるし、内視鏡の結果、食道炎の程度が強い患者でもPPIを辞めることでバレット食道、食道がんなどのリスクとなりうるので維持療法を検討する。
長期内服する場合のリスクとして、肺炎、感染症、骨粗鬆症などがありうることは留意しておく。
・食後すぐに横にならない
・腹圧を下げる(ベルトでお腹を締めすぎない、肥満や便秘の解消)
・減量する(肥満を解消すると腹圧で胃が圧迫されてしまうことを防げる)
・生活習慣:刺激物、甘いものを避ける。低脂肪食にする。禁煙・節酒
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